蓮池薫氏「日本に接近している」 新潟で講演、金与正氏談話に触れ

 北朝鮮による拉致被害者で2002年に帰国した蓮池薫さん(66)が7日、新潟市内で講演した。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長が岸田文雄首相の訪朝に言及した談話に触れ「何か大きな絵を描きながら日本に接近してきているのでは」と分析。「当事者としての希望的観測もあるが、大きな動きにつながってほしい」と期待を示した。

 自民党の新潟県議ら約30人を前に、拉致問題や北朝鮮の最近の動向について講演。金与正氏の談話や、金総書記から能登半島地震の見舞い電報が送られたことに関し「トップ2人が直接日本に言及したのは今までになかった」と指摘した。

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