【動画】電気のない場所で医療を行うには? 太陽光発電コンテナを導入

緊急時に、電気のない場所で援助活動を行うにはどうしたらよいか。このような場面で多く使われているのは、ディーゼル発電機だ。しかし、燃料の軽油を遠隔地に運ぶのは難しく、また危険も伴う。さらに、化石燃料は地球温暖化の原因となり、それは地球規模の健康問題にもつながる。 そこで国境なき医師団(MSF)が試験的に導入したのが、太陽光発電パネルを搭載したコンテナだ。発電パネルの下にはテントを張ることができ、診療所として使うこともできる。 MSFはいま、スーダンの紛争から隣国チャド東部に逃れた難民への援助で、このコンテナを試験運用している。気候変動が進む中での新しい手法として大きな可能性があるものの、重量や運搬などの面での課題もある。現在は従来型の発電機と合わせて使っているが、将来的にはこのコンテナだけで電力を供給できるようにすることを目指している。

チャドの難民キャンプで試験運用を進めている © MSF/Jan Bohm

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