芸術祭、名古屋市の敗訴確定 負担金3千万円巡り最高裁

最高裁判所

 愛知県の大村秀章知事が会長を務めた芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」実行委員会が、名古屋市に未払いの負担金約3380万円の支払いを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は市側の上告を退ける決定をした。6日付。全額の支払いを市に命じた一、二審判決が確定した。

 二審名古屋高裁判決などによると、市は19年7月までに負担金約1億3700万円を支出。同8月に芸術祭が開催されたが、企画展の内容に問題があったなどとして、20年に河村たかし市長が残額分を支出しないと表明した。

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