ビザ相互免除が発効、中国を訪ねるタイ人観光客が増加中

ビザ相互免除の発効により、中国を訪ねるタイ人観光客が増加しています。写真は兵馬俑。

3月1日から中国とタイの一般旅券所持者のビザ相互免除協定が正式に発効しました。今回の措置により、タイ人の間では中国へ観光の意欲が高まっています。

ビザ相互免除協定によれば、中国側は公務一般旅券所持者と一般旅券所持者、タイ側は一般旅券所持者がビザなしで相手国に入国することができます。滞在日数については、1回の滞在は最長30日間までで、180日以内の滞在が累計90日を超えないことが条件です。

タイ側が昨年9月に中国人を対象にする観光ビザの臨時免除政策を施行したことで、中国人のタイ観光への情熱が大きく盛り上がりました。例えば、2月10~17日の春節連休期間中にタイを訪れた中国人観光客は延べ21万人に達し、中国はタイにとって観光客数が最も多い国になりました。今回のビザ相互免除協定の発効により、タイ人の中国観光への意欲が力強く後押しされています。

中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材に応じたタイの一般市民は、「中国に行ってそこにある文化を知りたい。中国には有名な観光地がたくさんある。秦の始皇帝陵の兵馬俑や紫禁城などを見てみたい」「おいしいものが大好きなので、重慶に行って美食を楽しみたい」などと答えました。また、タイの華人は「先祖の出身地である広州へ行って親族を訪ねたい。何年も帰っていないから」と話しました。

タイ経済界の分析によれば、中国とタイのビザ相互免除協定の正式発効後、中国を訪れるタイ人観光客数は20%増加する見通しです。(提供/CRI)

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