【MLB】ド軍MVPトリオの先頭ベッツ「トロフィーを掲げること以外で感動はしない」 チーム好調も……目指すはWS制覇のみ

ドジャースは6日(日本時間7日)、アリゾナ州グレンデールでホワイトソックスとのオープン戦に臨んだ。大谷翔平投手は「2番DH」で先発出場し、オープン戦2度目の先発となった山本由伸投手と初の同時出場を果たした。試合は山本が3回6安打5失点と苦しんだが、ドジャース打線が爆発し、12-9で勝利を収めた。

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■満塁弾のフリーマン「すべてうまく行っている」

先発した山本は序盤から失点を重ねたが、打線が援護。特にドジャースが誇るMVPトリオがこの日も躍動。1番ムーキー・ベッツ内野手が2打数1安打1四球、2得点。2番大谷が2打数2安打1打点、1盗塁1得点。3番フレディ・フリーマン内野手は2打数1安打5打点、1得点と大暴れ。結局、9失点した投手陣を打線がカバーする形で、チームは勝った。

この日、満塁弾を放ったフリーマンは「日に日に相手投手の緊張感が高まっていることが分かる。私の前を打つ彼ら(ベッツ、大谷)のおかげでね」と笑い、「今のところすべてうまく行っている」とご満悦だった。

一方、リードオフとして不動の地位を築き、オープン戦も打率4割超えのベッツは、米スポーツメディア『The Athletic』の取材に対して「今の私が感動を覚える機会はそう多くない。私は多くの驚くべきことを見て、多くの素晴らしい選手と一緒にプレーしてきた。これは批判でも何でもなく、ただただ私たちは勝つしかないんだ」とコメント。続けて「スタジアムではトロフィーを掲げること以外で印象に残ったり驚かされたりすることは何もない。私が気にするのは勝利だけだ」と浮かれた様子はなく、あくまで目標はワールドシリーズ制覇と訴えた。

■山本の独自練習メニューを取り入れるベッツ

米地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』によるとベッツの成長意欲は衰えておらず、山本が行っている“やり投げトレーニング”など独自の練習方法に興味を示し、取り入れているという。

「必ずしも何がどう効果があるのか理解しているわけではない。でも、何となくやっているだけでも気分は良いので、これからどうなるか様子を見てみたい」と話したという。

山本のトレーニングは筋力アップというよりは、柔軟性や体幹を意識したものが多いと言われており、ベッツは「全体として非常に興味深いね。何かを新たに学ぶのに年齢は関係ない。もう学ぶことがないということはない」とし、31歳になった現在も進化を模索していると明かした。

「今は460フィート(約140メートル)の本塁打を打っているわけではない。でも、もし違うやり方でトレーニングを始めたら、今よりさらに2フィート飛距離が伸びるかもしれない」と語ったベッツ。成長のためにはメジャー1年目の選手にもアドバイスを求めるという姿勢が、活躍の原動力になっているのかもしれない。

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文●SPREAD編集部

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