震災・原発事故 和楽器と劇で教訓伝承へ 11日福島県双葉町で「請戸小学校物語」公演 出演者が全体練習

構成劇「請戸小学校物語」の練習を重ねる出演者

 和楽器の演奏や劇を繰り広げる「音楽と語りによるフクシマの伝承と未来~請戸小学校物語~朗読&コンサート公演」は11日午後5時から、福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館エントランスホールで開かれる。出演者は構成劇を通して、震災と原発事故の教訓を伝えていく。

 「3.11メモリアルイベント2024」の中で催される。双葉町出身の箏奏者大川義秋さん、相馬市出身の尺八奏者中島麗さん、川俣町の和太鼓奏者遠藤元気さん、東日本大震災・原子力災害伝承館の職員横山和佳奈さん、ふたば未来学園高の生徒が出演する。

 2月28日、広野町のふたば未来学園高で出演者が全体練習に臨んだ。奏者3人の伴奏に合わせ、請戸小児童として津波から逃れた経験がある横山さんが、児童が避難する経過を示した物語を朗読。ふたば未来学園高の生徒が登場人物の気持ちなどを表現した。脚本・演出を担当するNPO法人富岡町3.11を語る会代表の青木淑子さんが見守った。

(相双版)

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