従業員「誰だ! こんなことしたのは!!」店の前を親切心で除雪したハズが →『大変な事態』に!?

良かれと思って親切心で行動したことが、裏目に出てしまうことってありますよね。特に、慣れない環境だと思い込みでやらかしてしまうことも少なくありません。今回は筆者の友人がアルバイト先で味わった苦い経験を聞かせてくれました!

豪雪地帯でアルバイトをすることに

これは私が大学生時代のアルバイト中に経験した出来事です。

その年の冬休み、私はサークルの先輩の紹介で、休みの間だけ地方の旅館で住み込みのアルバイトをすることになりました。
旅館は東北の豪雪地帯にあり、九州出身の私にとってはまさに未知の世界。
見たこともない雪景色にテンションは上がり、張り切って仕事に臨んだのですが……

ふと目に留まったのは

働き始めてすぐの頃、まだできる仕事が少なかった私は主に厨房で雑用係をしていました。

ある日の勤務時間中、ゴミを捨てに従業員用の通用口から外に出ると、通用口の前だけ雪かきが追いついていないことに気がつきました。

お客様が使う正面玄関はもちろん雪かきをしていましたが、繁忙期で従業員用の通用口にまで手が回らなかったのでしょう。
「これではみんな困るだろうな」と思った私は、機転を利かせて【ある行動】に出ることに!

良かれと思って撒いたのは……

私は厨房からお湯を持ってきて入口前に撒き、雪を溶かしました。
そしてそれを何度も繰り返し、通用口の前の雪がだいぶ少なくなったところで、満足して厨房に戻りました。

この時は、「気が利くところをアピールできるかも」なんて、軽く考えていたのです。
自分の行動がとんでもない事態を引き起こすことになるとは思いもしませんでした。

予想外の事態に驚愕!

翌朝の勤務開始直後。通用口を開けた従業員の1人が、「うわっ! なんだこれ!」と声を上げました。さらに、「誰だー! こんなことしたのは!!」と怒りの声も……。

雪を溶かしておいたのに、一体なぜ? と慌てて入口を見ると、昨日私が撒いたお湯はやがて水から氷になり、入口の前はガチガチに凍結していました。

排水が悪い場所だったのか、まるで小さなスケートリンクのようになり、ツルツル滑る危険な状態になっていたのです!

その光景に私は唖然。
勿論すぐに「すみません! 私がやりました!」と名乗り出て謝りましたが、その日は旅館の仕事そっちのけで、先輩から雪かきの方法を教え込まれることになりました。

まとめ

その時の友人はなぜか「お湯が水になって、そのあと氷になる」という発想が出てこなかったそうです。目の前の雪が溶けたからオッケー! と思ってしまったんですね。
今では笑い話になっていますが、当時は本当に焦ったそうですよ。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの

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