大阪・関西万博、オランダ・パビリオンが地鎮祭「全て順調」

『大阪・関西万博』に出展するオランダ・パビリオンの地鎮祭が3月5日、会場となる「夢洲」(大阪市此花区)で開催。在大阪オランダ王国総領事館のマーク・カウパース総領事は、「計画はすべて順調。オランダ・パビリオンにお越しいただきたい」と笑顔を見せた。

『大阪・関西万博』に出展するオランダ・パビリオンの模型

この日、あいにくの雨ながらも、明るい笑顔で会場を訪れたオランダパビリオンの関係者たち。地鎮式は「産土神社」(大阪市此花区)の東久世宮司によって厳粛に執りおこなわれ、極めて日本的な式典を楽しんでいる様子だった。

これから建築の始まる同パビリオンのテーマは、「コモングラウンド(共創の礎)」。これは、ともに分かち合い、ともに新しい価値を生み出すことを意味しているという。

建築デザインを手がけたオランダの建築事務所RAUのトーマス・ラウ代表は、「(外壁は)波を意味していて、人工の太陽もある。オランダと日本のコモングラウンド。パンデミックやいろいろな問題がありましたが、一緒に乗り越えていこうという願いをこめて作った」と紹介。

さらに、「建築物は、製品・資材の価値を失うことなく解体し再利用できるため、日本のどこかで第2の人生を送る予定」と説明した。

またマーク総領事は、「1600年に日本に漂着した初めてのオランダ船『デ・リーフデ(愛)号』の旅のように、今日は間違いなく、万博の旅における大きな節目になる。絶対に成功して、すばらしいものになる」と、熱く語った。

オランダ・パビリオンの建設は、3月15日に着工予定。『大阪・関西万博』は2025年4月13日から10月13日までの開催で、入場券の先行販売も開始されている。

取材・文/岡田由佳子

© 株式会社京阪神エルマガジン社