審判への“攻撃的態度”でラ・リーガ2試合出場停止のべリンガム「僕が新人だから…」

レアル・マドリードに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムが、自身の出場停止処分について語った。6日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。

事の発端は現地時間2日に行われたラ・リーガ第27節バレンシアvsレアル・マドリードの一戦。敵地『メスタージャ』に乗り込んだレアル・マドリードは2-2で迎えた90+9分、スペイン人MFブラヒム・ディアスが右から上げたクロスにベリンガムが頭で合わせてネットを揺らし、劇的な勝ち越しゴールと思われたが、B・ディアスがクロスを上げたタイミングで試合終了のホイッスルが吹かれていたため得点は認められず。試合はドローで終了した。

この判定にレアル・マドリードの選手たちは猛抗議を行い、ヘスス・ヒル・マンサーノ主審に詰め寄ったベリンガムには即座にレッドカードが提示された。具体的なやり取りについては明らかになっていないが、ヒル・マンサーノ主審のレポートによれば、同選手が「攻撃的な態度と叫び声」で話しかけたとのこと。これに対し、レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は「ベリンガムは侮辱的なことを何か言ったわけではないので、レッドカードには腹を立てている」と述べるなど、この一件は国内外で物議を醸していた。

そして、スペインサッカー連盟(RFEF)の競技委員会は現地時間6日、ベリンガムが「審判およびスポーツ当局に対する軽蔑・無視の態度」を取ったとして、同選手にラ・リーガの今後2試合の出場停止処分を課した。

そんななか、べリンガムは6日、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦・2ndレグのライプツィヒ戦に出場。同試合後のインタビューで自身の出場停止処分について言及し、「僕たちは彼が人間であることを忘れてはならないが、僕も同じだ。彼らは僕の行動を判断するためにもっと常識的に考えるべきだ。僕は攻撃的なことは何も言っていないし、チームメイトが言ったことと違うことも言っていない。僕が新人だから、彼らは僕に模範を示したいんだと思う」と審判に対して侮辱的な発言をしたことを否定した。

続けて「最終的には、自分の行動に責任を持たなければならない。2試合というのは少し馬鹿げているが、自分の責任を負わなければならないし、スタンドから応援するつもりだ」と処分を受け入れる姿勢を示した。

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