施設の垣根を超えて、震災のような大きな災害の時に、病院を中心に効率的な避難をするための訓練が、福島県郡山市で行われました。
7日朝、郡山市の星ヶ丘病院で行われた防災訓練。震度6弱の地震が発生した想定で、患者の避難誘導の手順などを確認しました。
保育園の先生「みんな頭守って!」
同じ時間に、近くにある保育園、そして介護施設でも訓練が。
阿部正輝記者「病院の患者さんや施設の利用者、さらに保育園の園児などが同じ施設に避難してきました」
施設の垣根を越えた避難訓練。能登半島地震などを受けて今回初めて行われたもので、3つの施設のおよそ120人が病院の体育館に避難しました。星ヶ丘病院は、保育園と介護施設の建物が被災した際の「2次避難所」になっています。子どもや介護が必要な高齢者など、いわゆる「災害弱者」の避難が課題となる中、より多くの命を救えるよう病院を中心に効率のいい対応を目指します。
星ヶ丘病院・竹内賢病院長「2次災害の予防、そういったことに病院の果たす役割がある。どの施設も大切な人命を預かっている。どんな災害が起こっても、緊急事態に対処できるよう日ごろから備えたい」
訓練ではこのほか、けがの程度によって治療の優先順位を決める対応を確認し、災害への備えを確かめていました。