仙台赤十字病院と宮城県立がんセンターの統合関連議案 県議会で可決成立の公算が大

宮城県の4病院再編構想をめぐり、仙台赤十字病院と県立がんセンターの統合に向けた関連議案が県議会で可決成立する公算が大きくなりました。

県は開会中の県議会に新年度当初予算案を提出しています。予算案には仙台赤十字病院と県立がんセンターを統合した新病院の整備費、約300億円の一部に当たる26億円を基金に積み立てる内容が含まれます。

7日の県議会予算特別委員会の環境福祉分科会で審議があり、関係者への丁寧な説明に努めることなどの付帯意見をつけた上での採決が提案されました。

環境福祉分科会佐々木賢司主査「国の重点支援区域の選定において付された条件を踏まえ、県として関係者等への丁寧な説明に努めること。がん医療機能が将来にわたって維持されるように県が責任を持って協議に当たること」

採決の結果、自民党・県民会議と公明党県議団が賛成し分科会として可決され、予算案は13日の本会議で可決成立する公算が大きくなりました。

両会派の委員は「病院再編そのものに賛成したわけではなく、予算案全体として判断した」と説明しています。

4病院再編のうち、残る東北労災病院と県立精神医療センターの移転合築については、県は3月中の基本合意を目指しています。

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