SUPER BEAVER「一緒に音楽しよう」が意味するもの ニューアルバム『音楽』に込められた思い

ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。3月6日(水)の放送は、SUPER BEAVERが生出演。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)が、ニューアルバム『音楽』の感想を伝えタイトルに込められた思いを聞きました。

COCO教頭:2月21日に、ニューアルバム『音楽』を発売されました。今回は、どういう流れで『音楽』というタイトルになったんですか?

柳沢亮太(Gt.):2023年も、ひたすらライブツアーをおこなっていたんです。これまで以上に、近くに行けたな、会いに行けたな、と思える瞬間が多かったんですけど……。そのなかで、ぶーやん(渋谷)がステージ上で「音楽しよう」と、“一緒に音楽をする”ということを言っていて。“音楽”ってもともと動詞ではないから、「音楽しよう」も不思議な言葉にも思えるんだけど……。

渋谷龍太(Vo.):はい。

柳沢:我々4人のライブというのは、僕らが伝えたいことを届けるのはもちろんなんだけど、それで終わりということではなくて。日々何かをがんばっているなかで、その1日だけを楽しみにして来てくれた人が、またそのライブ中に俺らに何かを返してくれている、っていうことをすごく感じる瞬間が多くて。だからこそ、それがまた曲になり、ライブになり返っていく……この気持ちの往来こそが、我々にとっての「ライブだ」「音楽だ」と常々言っているんです。

こもり校長:うんうん。

柳沢:(アルバムの最後に収録されている)「小さな革命」という曲が最後のほうにできたんだけど、なんか自然と「これがまさに常々言っていた“音楽”で、俺たちにとっての“バンド”であり“ライブ”である」ということを歌にできたときに、「今回のアルバムは、まさに『音楽』じゃん」というのがすごく腑に落ちたんです。

渋谷:そうだね。

柳沢:俺たちが“音楽を探求しきった”とか、“新しい音を発明した”とかではなくて、このやり取りそのものが、俺たちにとっては“音楽”なんだと。あらためて証明できたような1枚で、タイトルかな、と思います。

こもり校長:僕の勝手な意識ですけど、バンドマンの方がタイトルに『音楽』と掲げるときって、すごく覚悟して聴いちゃうんです。今回、このタイトルを付けたってことは、何か覚悟と決意をもって発信するんだろうな、というフィルターがかかっちゃって、「今回は、いままで通りの聴き方ではダメだな」と思って聴いてみたんです。

SUPER BEAVER:うんうん。

こもり校長:そのなかで感じたのは……いまの生活に根付いた曲が入っているなって。

上杉研太(Ba.):まさにだね。

こもり校長:どの曲を聴いても背中をすごく押してくれるし、横にいて応援してくれるし。

柳沢:うんうん。

こもり校長:だけど、人生を0から100のメーターで言うと、40から60ぐらいの幅で全部やっているなと思ったんです。「アルバムを作ります!」ってなると、全振り幅でいろんなことをやってみました、みたいな作品が多いと思うんですけど……。でも、勢いのあるこの4人が、この幅感でこんなにも明確に、「頑張っていこうよ」と背中を押してくれるアルバムってないんじゃないかな、と思って。

SUPER BEAVER:お~……!

こもり校長:振り幅が大きいと、「たまには落ち込んでいいんだよ」「ちょっと振り返って、また0から始めてみようよ」という言葉や曲があると思うんです。でもこのアルバムは、前ばかり向いている感じがするというか。

上杉:なるほどね!

こもり校長:「立ち止まってもいいけど、次は1歩前だよ」と言ってくれる感じというか。もっと尖ってもいいのに、その振り幅だけで全部やってくれるんだ……! というのが、今の自分たちの生活とか“変えたいけど変えられないもどかしさ”とかにすごく寄り添ってくれて、生活のパズルの1ピースが見つかった感じがして。この『音楽』というタイトルを付けた覚悟ってこういうことなのかな、って勝手に思っていました。

柳沢:もう~……満足しました!

藤原“35才”広明(Dr.):嬉しいね。

渋谷:そういう解釈をちゃんとしてくれて……自分たちが届けたいものがあって、校長は受け取った上で自分の言葉で返してくれるじゃない。アルバムの完成って、俺たちにとってはまだまだで。こういう言葉を自分たちでちゃんと受け止めたり、ライブでフロアにいる人の顔を見たりして、その人たちの気持ちを汲んでこそ、ようやく完成に近づいていくものだと思うんだよね。

柳沢:うん。

渋谷:だから、今みたいな言葉を聞けると「こういうアルバムだった!」と、あらためて自分たちでも感じることができるから、とっても嬉しいです。

COCO教頭:今回のアルバムって、全校集会で全員を集めて「聴けよ」というより、一人ひとりを教室に呼んで「お前はこういうことがあるんだな……じゃあ、こういう聴き方もできるよ」って言ってくれているみたいで。自分ごととして聴けるアルバムだと思うし、生徒(リスナー)も一人ひとりが好きな曲を持っていると思います。

SUPER BEAVER:教頭~……!

渋谷:嬉しい! ありがとうございます。

SUPER BEAVERは、毎週金曜に番組内コーナーの「ビーバーLOCKS!」のパーソナリティを担当しています。

\----------------------------------------------------
3月6日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2024年3月14日(木)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
\----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/

© ジグノシステムジャパン株式会社