植物観察家・鈴木純の“植物愛”あふれる『シロツメクサはともだち』柔軟な思考が視点が魅力の科学絵本

写真絵本『シロツメクサはともだち』(ブロンズ新社)が3月14日(木)に全国の書店で発売される。著者はまち専門の植物ガイドとして活動する植物観察家、鈴木純。植物たちの細部にまでとことん目を凝らし、生態に迫る植物愛と好奇心が溢れるまなざしを生かして、長年にわたり観察してきた「シロツメクサ」を一冊の写真絵本にまとめた一冊だ。

まちの身近な植物、シロツメクサ。その白い花の構造や種のかたち、発芽から見なれた三つ葉への成長過程、根っこの働きなどを、わかりやすく会話形式で紹介している。いのちの分類という枠をひろげ、柔軟な視点と思考を促す、ユニークな科学絵本となっている本書。子どもの好奇心を楽しく刺激する絵本となっている。

本書の発売に際し、著者の鈴木氏は「ともだちと話すときは、おたがいに目を合わせ、その話に耳をかたむけますよね。あいてのことがわかってくると、もっと好きになり、さらによく知りたくなるものです。これ、植物があいてでもおなじです。まずはシロツメクサとおなじ高さに顔をおろして近づいてみます。目が合ったら……、ほら! きこえてきましたよ。シロツメクサの声が。」とコメントしている。

また、4月20日(土)より、ブロンズ新社ギャラリー「青銅Room J」(東京都渋谷区)にて、本書の刊行を記念した展覧会も開催される。著者の在廊も予定されているので、この機会にぜひチェックしてみよう。

(文=リアルサウンド ブック編集部)

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