被告同士が身分すり替え、別人を保釈

ドラッグ販売容疑で勾留中にもかかわらず別人になりすまして保釈された男に禁錮30月の実刑判決が言い渡された。香港メディアによると、事件が起きたのは昨年4月、場所は西九龍裁判法院だ。被告A(38歳)は拘置所内で、すでに保釈が決まっていた被告B(26歳)に報酬2万ドルで身分すり替えを持ちかけ、手首に着けられていた身分識別ベルトを交換。保釈手続きの呼び出しがあると、自分がBだと名乗り出て職員に書類を提示し、Bの所持品も受け取ったという。職員らはベルトや顔写真を確認したものの似ていたため別人だと気付かず、Aは釈放された。Bは襲撃罪で起訴されており、2人は元々面識はなく拘置所で初めて知り合った間柄だった。その後、警官が保釈予定の男がまだ拘置所内に居ることに気付き、すり替えが発覚した。Aは保釈の3日後に街中で身柄を確保された時もBの身分証を見せ、きり抜けようとしたという。このほど開かれた裁判で2人はともに有罪となり、3月6日にAには禁錮30月、Bには禁錮24月が言い渡された。

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