民間気象会社「ウェザーニューズ」は3月6日、2024年春の桜の開花予想を発表した。今年は平年より早まる所が多い予想で、特に北陸や北日本では平年より1週間以上早まる所が多い見込み。一方、九州や四国では平年並みで、静岡ではやや遅くなりそうだ。お花見にオススメの日はいつ？ 全国各地の開花予想日、満開予想日をまとめた。
同社の第5回予想によると、桜のつぼみの成長は昨年と同じか遅いペースで進んでおり、3月中旬以降は気温が平年並みから平年よりやや高くなるため、成長が加速するとみている。沖縄を除く国内での開花トップは3月19日の東京で、21日に福岡、広島、愛知(名古屋)、岐阜が続く見通し。3月下旬には西日本や東日本、東北南部で続々と開花する見込みで、4月上旬には東北北部で、中旬には北海道に桜前線が上陸し、4月19日に函館で開花する見通しだ。
全国的に開花から5～10日で満開を迎える所が多く、満開も平年より早まる所が多い予想となっている。北陸や北日本では平年より1週間以上早く満開を迎える所が多い予想のため、お花見の計画は早めに立てるのがオススメだ。
北陸の3月中旬以降の気温は平年並からやや高い傾向で、桜の開花は平年より早いか非常に早い予想。福井が3月26日、石川(金沢)と富山が3月27日、新潟が3月31日に開花する見込みとなっている。開花から5日前後で満開を迎え、福井県の桜の名所を駆ける「ふくい桜マラソン2024」開催日の3月31日にちょうど福井で満開に、4月1日には富山で満開を迎える見通し。特別名勝兼六園(石川県)では4月2日に満開の予想で、満開時期も平年より早いか非常に早い見込みだ。
⇒3月31日は桜名所を駆ける「ふくい桜マラソン」
全国各地の開花予想日(ソメイヨシノ標本木)
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各エリアの開花予想
関東甲信
関東甲信の桜の開花は平年より早まるところが多く、銚子では平年並の予想。3月の気温傾向が前回予想時よりも低い傾向となり、当初の開花予想日から1～2日遅らせている。つぼみの生長は昨年と同じか遅いペースで進んでいる。この先一週間は気温の低い日が続くが、3月中旬以降の気温は平年並からやや高い傾向のため、開花時期は平年より早まるところが多い見込み。
3月19日に東京から開花が始まり、22日に横浜と甲府が続く見通し。3月中に関東北部でも開花し、4月3日には長野でも開花を迎える。開花から一週間前後で満開を迎え、3月27日に東京、30日に横浜で満開となる予想だ。上野恩賜公園(東京都)では3月27日に満開の予想となっている。満開時期も平年並か平年より早まる見込み。
北陸
北陸の桜の開花は平年より早いか非常に早い予想。3月の気温傾向が前回予想時よりも低い傾向で、当初の開花予想日から1～2日遅らせている。つぼみの生長は昨年と同じくらいのペースで進んでいる。この先一週間は気温の低い日が続くが、3月中旬以降の気温は平年並からやや高い傾向。このため開花時期は平年より早まる見込み。
3月26日に福井で開花し、27日に金沢と富山、31日には新潟でも開花を迎える見通し。開花から5日前後で満開を迎え、3月31日に福井、4月1日に富山で満開となる。特別名勝兼六園(石川県)では4月2日に満開の予想。満開時期も平年より早いか非常に早い見込みだ。
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東海
東海の桜の開花は平年よりやや早いところが多いが、静岡では平年よりやや遅い予想。3月の気温傾向が前回予想時よりも低い傾向で、静岡では開花予想日を1日遅らせた。つぼみの生長は昨年よりやや遅いペースで進んでいる。この先一週間は気温の低い日が続くが、3月中旬以降の気温は平年並からやや高い傾向。開花時期は平年よりやや早いところが多いが、休眠打破が鈍い可能性のある静岡ではやや遅い見込み。
3月21日に名古屋、岐阜で開花し、25日に津、27日に静岡でも開花を迎える。開花から一週間前後で満開を迎え、28日に岐阜、29日に津、30日に名古屋で満開となる見通し。鶴舞公園(愛知県)では4月1日に満開の予想だ。満開時期も平年より早まるところが多いが、静岡では平年よりやや遅い見込み。
近畿
近畿の桜の開花は平年より早まるところが多く、和歌山と神戸では平年並の予想。3月の気温傾向が前回予想時よりも低い傾向となり、開花予想日を1日遅らせた地点がある。つぼみの生長は昨年と同じくらいのペースで進んでいる。この先一週間は気温の低い日が続くが、3月中旬以降の気温は平年並からやや高い傾向。このため開花時期は平年並から平年より早い見込み。
3月22日に京都で開花し、23日に大阪と和歌山が続く。開花から一週間前後で満開を迎え、30日に和歌山と京都、31日に大阪で満開となる見通し。大阪城公園(大阪府)では4月1日に満開の予想だ。満開時期も平年並から平年より早い見込み。
中国
中国の桜の開花は平年より早まるところが多く、四国は平年並のところが多い予想。3月の気温傾向が前回予想時よりも低い傾向となり、開花予想日を1日遅らせた地点がある。つぼみの生長は中国では昨年と同じくらい、四国では昨年よりやや遅いペースで進んでいる。この先一週間は気温の低い日が続くが、3月中旬以降の気温は平年並からやや高い傾向のため開花時期は平年並から平年より早い見込み。
3月21日に広島から開花が始まり、22日に高知が続く。開花から一週間から10日ほどで満開を迎え、29日に広島、30日に松江と高知で満開となる見込み。平和記念公園(広島県)では3月31日に満開の予想。満開時期は平年並から平年より早い見込み。
九州
九州の桜の開花は平年並の予想。3月の気温傾向が前回予想時よりも低い傾向で、当初の開花予想日から1日遅らせている。つぼみの生長は昨年と同じくらいのペースで進んでいる。この先一週間は気温の低い日が続くが、3月中旬以降の気温は平年並からやや高い傾向のため開花時期は平年並の予想。
3月21日に福岡から開花が始まり、23日に長崎が続く。開花から10日前後で満開を迎え、3月29日に福岡、4月1日に長崎で満開となる見通し。熊本城(熊本県)では3月29日に満開の予想。満開時期も平年並の見込み。
東北
東北の桜の開花は平年より非常に早い予想。3月の気温傾向が前回予想時よりも低い傾向となり、当初の開花予想日から1日遅らせている。つぼみの生長は昨年と同じくらいのペースで進んでいる。この先一週間は気温の低い日が続くが、3月中旬以降の気温は平年並からやや高く、4月の気温は平年より高い傾向のため開花時期は平年より早まる見込み。
3月29日に福島から開花が始まり、30日に仙台で開花、4月上旬には東北北部でも咲き始める見通し。開花から5日前後で満開を迎え、4月2日に福島、5日に仙台で満開となる。弘前公園(青森県)では4月19日に満開の予想。満開時期も平年より非常に早い見込み。
北海道
北海道の桜の開花は平年より早いか非常に早い予想。3月の気温傾向が前回予想時よりも低い傾向となり、当初の開花予想日から1日遅らせている。この先一週間は気温の低い日が続くが、3月中旬以降の気温は平年並からやや高く、4～5月の気温は平年より高い傾向のため開花時期は平年より早まる見込み。
桜前線は4月中旬に道南に到着し、5月にかけて道北や道東に北上。例年全国で最も開花が遅い釧路方面でも5月上旬に咲き始めて、桜前線はゴールへと向かう。開花から5日以内に満開を迎え、4月23日に函館、24日に札幌で満開となる見通し。五稜郭公園(函館市)では4月24日に満開の予想。満開時期も平年より非常に早い見込み。
