定年後は「駐輪場」の仕事を考えています。「シルバー人材センター」に登録したいのですが、給料はどれくらい出るでしょうか? 長時間働かなくても問題ありませんか?

シルバー人材センターとは

シルバー人材センターは、地域の高年齢者に就業を提供する公益法人です。市区町村単位で設置されていて、その地域に住む高年齢者の社会参加を通して地域社会を活性化させたり、福祉の向上を目指したりするのが目的となっています。シルバー人材センターに登録すると、さまざまな業務に携われる点が特徴です。

提供されている業務は、さまざまな種類がありますが、一例として、一般事務や調査集計などの事務作業をはじめ、駐輪場の整理や学校施設の管理業務などの軽作業が挙げられるでしょう。また、中には翻訳や通訳、植木の剪定(せんてい)など、専門知識や技術を必要とする業務もあります。実務経験がある人であれば、このような専門性の高い業務に従事することが可能です。

シルバー人材センターを利用するためには、まず、シルバー人材センターへの会員登録が必要になります。会員登録は、原則60歳以上であることや、健康かつ働く意欲があることをはじめ、管轄の市区町村内に居住していることや、常態的に仕事をしていないことなど、いくつかの条件があります。

条件を満たしていれば誰でも登録できるので、定年後、少しでも働いて地域貢献をしたいなどの希望がある場合は、登録してみるとよいでしょう。

なお、一般的に就業日数・時間は月10日、週20時間を超えない範囲が目安となっています。シルバー人材センターで提供されている仕事は、高年齢者でも無理なくできるものが選ばれているほか、業務時間も配慮されているため、身体に負担のない範囲で仕事ができる点が魅力の1つです。

駐輪場管理の給与はどのくらいか

シルバー人材センターに登録して、駐輪場管理の仕事をした場合に受け取れる給与は、時給がいくらなのか、月に何日就業するかなどによっても異なります。
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そのため、具体的な金額は一概にいえませんが、板橋区のシルバー人材センターにおける、「令和4年度職種別就業人員・日数・配分金一覧」を参考にすると、区内の有料自転車駐車場管理や放置防止指導をする職種に就業している人の月平均の就業日数は11日ほど、月平均の配分金は約6万円となっています。

あくまでも上記金額は一例であるため、時給や就業日数などによって配分金は上下する可能性があります。また、シルバー人材センターに会員登録をしたからといって、一定の勤務時間や給与、希望する仕事内容が保証されるわけではない点にも注意が必要です。

シルバー人材センターに登録して無理なく働こう

シルバー人材センターは市区町村単位で設置されていて、管轄地区内での仕事を取り扱っているため、登録すれば自宅近くで働けます。また、仕事内容や業務時間は、高年齢者の体力に配慮されているため、無理なく活動することが可能です。シルバー人材センターに登録するためには、いくつかの条件を満たす必要がありますが、気になる人はまず、管轄のシルバー人材センターを調べてみましょう。

出典

全国シルバー人材センター事業協会

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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