児童は大震災後生まれ 岩手・紫波町の小学校で地域住民を交えて防災の集会 通学路の危険箇所を確認 いざという時の心構えも

岩手県紫波町の小学校で7日、地域ぐるみで防災を学ぶ集会が開かれ、児童たちが地域住民と一緒に災害時の避難ついて考えました。

これは日詰小学校創立150周年記念事業の一環で開かれたものです。
7日は4年生から6年生の児童と教職員、そして保護者や地域住民が参加しました。
集会では県立図書館の館長で岩手大学地域防災研究センターの客員教授を務める森本晋也さんが講演しました。
元教員の森本館長は、2010年まで勤務した釜石東中学校で防災教育に携わり、東日本大震災発生後は沿岸被災地の子どもたちの避難行動について聞き取り調査しました。
森本館長は児童に日詰小学校の通学路の写真を見せて、大きな地震が起きたらどんな危険があるか、どうすれば身を守れるか問いかけました。

(児童)
「自分の住んでいる地域でも危険なところが思ったよりたくさんあったので、危険なところを把握しておきたいと思いました」
「自分の命は自分で守ることを心がけて、自分で頑張って他の人の命も助けていきたいと思いました」
(地域住民)
「防災をメインとした取り組みができないか商店街でも話を出して小学校と一緒に取り組んでいければいいなと考えています」

東日本大震災発災時には生まれていなかった今の小学生。日詰小学校は今後も地域と連携した防災教育を続け、いざという時に子どもたちの命を守ることにつなげたいとしています。

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