北朝鮮のIT技術者に業務発注の可能性も 失業保険詐取の疑いで会社社長と元従業員を送検 広島

失業保険およそ150万円を不正に受け取ったとして広島市の会社社長ら2人が逮捕された事件で、警察は、2人が北朝鮮の技術者に業務を発注した可能性もあるとみて捜査しています。

韓国籍で広島市南区に住む会社社長の男(53)と、同じ会社の元従業員で福山市に住む男(42)の2人は7日、詐欺の疑いで送検されました。

警察によりますと、2人は2020年12月から翌年8月にかけて、福山市の男が働いていないかのようなウソの書類を福山公共職業安定所に提出し、あわせて148万円あまりの失業保険を不正に受け取った疑いが持たれています。2人の認否は明らかにされていません。

警察は2年前、中国に住む北朝鮮のIT技術者に対する不正送金事件を摘発していますが、通信ネットワークの企画・開発を手がけていた2人の会社はその関係先とみられています。

警察は、2人が中国に住む北朝鮮の技術者に業務を発注し、報酬の一部が本国に流れた可能性もあるとみて捜査しています。

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