八村塁、3ポイント成功数の日本人記録更新&成功率で公式ランキング入り!「FG50%+3P40%」を超えるNBA9人のうちの1人に<DUNKSHOOT>

ロサンゼルス・レイカーズの八村塁が、名門での存在感を高めている。

八村は現地2月3日の試合以降、14試合連続で先発出場中(昨年1月に加入して以降では最長)。その間、8度の2桁得点を含む平均15.1点、チームも9勝5敗と貯金を増やしている。

特筆すべきはシュート効率の高さだ。キャリアハイの36得点をあげた2月14日のユタ・ジャズ戦ではフィールドゴール(FG)を19本中13本決めて成功率68.4%、3ポイント(3P)は8本中6本成功で驚異の75%を記録。29得点を奪った直近のサクラメント・キングス戦でもFG成功率76.5%(13/17)、3P成功率60%(3/5)と、敗戦ゲームのなかで目を見張る活躍を披露した。

先発定着後14試合のFG成功率は59.2%(90/152)、3P成功率も45.1%(23/51)と高水準。これは平均20分以上出場している主力の中ではチームトップの数字だ。

また、シーズン全体でもFG成功率52.5%はリーグ30位(チーム3位)、3Pも2試合前に規定ペースに乗り、成功率41.5%で22位(同1位)にランクインしている。
NBAの場合、3ポイントシュートの成功率でランキング入りするための規定は、試合数につき1本の成功が条件(=シーズン終了時点で82本成功)。レイカーズは現在64試合を消化しており、前半戦は故障欠場も多かった八村は出場50試合で66本を成功させている。

日本人としての3P関連の記録は、成功数では昨季の渡邊雄太が記録した60本が最多だったが、すでに八村が更新。成功率ではワシントン・ウィザーズ時代の2021-22シーズンに自身が記録した44.7%(55/123)と、昨季の渡邊の44.4%(60/135)がトップ2だが、いずれも規定には達しておらず、最終的に公式ランキングに名を連ねたことはない。

今季の3P成功率でリーグトップに立つのは、フェニックス・サンズのグレイソン・アレンで47.1%(146/310)。なお、いずれも規定を上回ったうえで、FG成功率50%以上と3P成功率40%以上をともにクリアしているのは、現時点で八村を含めてリーグで9人だけだ。

カワイ・レナードやケビン・デュラント、“師匠”のレブロン・ジェームズなど、チームのメインオプションとしてこの数字を達成しているスター級とは担っている役割の違いこそあれど、最後までこの成績をキープできれば特筆もの。残り18試合、プレーオフを狙うレイカーズで、八村の効率的なオフェンスがさらに重要になってきそうだ。

■FG成功率50%・3P成功率40%をクリアしている選手
※現地3月6日時点。選手の並びは3ポイント成功率のランキング(カッコ内の数字)順。

ジェイレン・ウィリアムズ(サンダー)/FG54.0%・3P45.3%(3)
アーロン・ネスミス(ペイサーズ)/FG51.3%・3P44.8%(5)
ハーバート・ジョーンズ(ペリカンズ)/FG51.5%・3P43.6%(8)
カワイ・レナード(クリッパーズ)/FG52.3%・3P42.7%(11)
カール・アンソニー・タウンズ(ウルブズ)/FG50.6%・3P42.3%(13)
ケビン・デュラント(サンズ)/FG52.4%・3P42.0%(17)
八村塁(レイカーズ)/FG52.5%・3P41.5%(22)
レブロン・ジェームズ(レイカーズ)/FG52.8%・3P40.5%(38)
オビ・トッピン(ペイサーズ)/FG56.4%・3P40.2%(44)

構成●ダンクシュート編集部

© 日本スポーツ企画出版社