消防隊と救急隊の連携訓練 能力向上目指す

救急隊と消防隊の連携を図る救急想定訓練が奈良市で行われました。

最初の訓練は、ジムでランニングマシンを使用していた50代の男性が倒れたとの通報を受け、消防隊が現場に駆け付けると倒れたのは30代の男性だと判明するという想定で行われました。

奈良市消防局によりますと10年前、年間約1万4000件だった市内の救急出動が2023年は2万4166件と増加傾向は続いているといい、市内に5カ所ある消防署の救急隊が出払うことも多くなりました。こうした事態に対応するため、代わりに消防隊が出動し救急隊との連携によって迅速な救命活動を行える仕組みを作っています。

訓練では、消防隊による現場での初期対応や救急隊への引継ぎなど隊員たちは真剣に取り組んでいました。そして訓練の様子は県総合医療センターの医師などが評価し、今後の救命活動に生かされるということです。

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