医師と薬剤師では「上下のイメージがあった」...かまいたち濱家の長文謝罪に感心の声 「自分の頭で考えて、自分の言葉で語っている感じ」

お笑いコンビ「かまいたち」の濱家隆一さんが、2024年3月7日にXで、過去のテレビ番組での発言について改めて謝罪した。

「僕の無知から薬剤師さんにとても失礼な発言をしてしまいました」

発端となったのは、かまいたちがMCを務めるテレビ番組「これ余談なんですけど...」(ABCテレビ)の2月28日放送回だ。山内健司さんが処方せん薬局で薬を受け取る際、薬剤師が症状などを聞く時間が「イライラする」などと話し、濱家さんも薬剤師は「医者憧れみたいなのがある」などと発言し、笑いを誘っていた。

これにSNSで、薬剤師による症状等の確認作業の重要性についての指摘や、薬剤師を軽視しているとの批判が寄せられると、濱家さんは3月1日、Xで「処方箋の件、考えなしに失礼な事言ってしまいました」として謝罪。番組公式Xも5日に謝罪した。

濱家さんは7日にXで、「薬剤師の方々へ」とする文書を投稿し、「今回の件、本当に申し訳ありませんでした」と改めて謝罪した。

自身の発言の原因について、「僕の意識の中に、会社で言うところの、医者→上司 薬剤師→部下 みたいな会社内の上下のイメージがあったのだと思います」と分析。実際には上下関係はないとして、「僕の無知から薬剤師さんにとても失礼な発言をしてしまいました」と非を認めた。

続けて、「医者になれなかった人が薬剤師になっている、なんて事は思っていませんし、薬剤師という仕事を馬鹿にしているなんて事は全くありません。全ての職業をリスペクトしています」としたうえで、「メディアに出る人間として、この発言を誰がどんな気持ちで受け取るか考えが至っていない時点で絶対に良くない発言でした」と反省した。

今後は「最大限に気を付けていきます」

さらに、薬剤師の仕事を描く漫画「アンサングシンデレラ」(徳間書店)を読んだとし、「自分が想像している以上に大変なお仕事だと分かりました」とも明かす。「傷ついた気持ちは戻らないし、嫌な思いをした時間も無しにはならないです」「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪を重ね、最後には「今後も無知から訳の分からない発言をしてしまうかもしれませんが、最大限に気を付けていきます」と締めた。

この謝罪文にXでは、濱家さんが発言の経緯を分析して自身の言葉で謝罪しているとして、

「ご不快構文失礼構文じゃなくてちゃんと"自身の中にある知識、思想、偏見それらを結びつける思考回路に基づき、どう思ってこの発言をするに至ったか"が書かれてる謝罪文とかかなり珍しいんじゃ」
「原因意識、そして誤解を招きそうなところは丁寧に解き、その上で『行動について』謝罪 お手本のようだ」
「言ってしまった内容は擁護できないが、謝罪文が『自分の頭で考えて、自分の言葉で語っている感じ』がして、よくある定型文謝罪じゃなくてよかった」

など、感心する声が寄せられている。

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