CUBERS、スパフル、世が世なら!!!ら「つば男」が集結。CUBERSへの愛あふれるライブを完全リポート!

つばさレコーズが手掛ける、つばさ男子プロダクションのアーティストが総出演するイベント「つば男MEMORIAL FES 2024 -Thank you CUBERS!-」LIVE DAYが、3月3日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開催。3月31日をもって解散するCUBERS(TAKA、優、春斗、綾介、末吉9太郎)にとっては、これが最後の「つば男フェス」。イベントタイトルの“Thank you CUBERS!”にふさわしいメモリアルな1日をリポートする。

イベントでは、CUBERSTHE SUPER FRUIT(阿部隼大、堀内結流、星野晴海、小田惟真、田倉暉久、松本勇輝、鈴木志音)、世が世なら!!!(大谷篤行、橋爪優真、添田陵輔、中山清太郎、笠松正斗、内藤五胤)のそれぞれのステージはもちろん、シャッフルユニットでのパフォーマンスも。オープニングアクトでは、デビュー前のセクションであるKIDSとYOUTHのメンバーがパフォーマンスするなど、まさに“つば男”一色。盛りだくさんの内容が繰り広げられた。

ファンたちで埋め尽くされたEX THEATER ROPPONGI。推しのメンバーカラーのペンライトを既に振って準備する人、仲間とこれから起こるメモリアルな事象について語り合う人、開演の待ち方は人それぞれだが、表情はみんな笑顔だ。CUBERSの「メジャーボーイ」が流れる会場で、オープニングアクトがスタートした。

登場したのは、つば男KIDSのメンバー。「出演させていただきありがとうございます」と礼儀正しくあいさつをすると、先輩たちの好きなところを1人ずつ発表していく。会場からは「かわいい!」と声が飛び交う中で披露したのは、PUFFYの名曲「愛のしるし」。初々しさとかわいらしさを兼ね備えたパフォーマンスで、会場に“かわいい”の渦を巻き起こすと「一緒に踊ってください!」と呼び掛け、CUBERSの「WOW」をメンバー全員で踊り、オープニングアクトの大役を見事に務め上げた。

続いて登場したのは、つば男YOUTHのメンバー。おそろいの赤いパーカに身を包み「盛り上がる準備はできていますか!」と観客をあおった。最初は女王蜂の「Introduction」のダンスカバー。キレのあるダンスを見せていく中で、ピンスポットが当たり、ソロダンスを披露するメンバーも。会場はつば男の未来を背負うメンバーに大きな歓声を送った。パフォーマンスを終えると自己紹介へ。メンバーが名前を発するたびにコールが巻き起こり、最後にはYOUTHメンバー全員が会場に登場し、CUBERSの「それじゃ、よろしく」を歌い上げた。「先輩たちのパフォーマンスが楽しみ!」と退場していくYOUTHメンバーに、大きな拍手が送られた。

未来の「つば男」を担うメンバーのオープニングアクトが幕を閉じると、会場にはCUBERSの末吉9太郎の声が鳴り響く。おちゃめなアナウンスで会場を沸かせると、「盛り上がる準備はできていますか?!」と一声。すると、観客も「イェーイ!」と反応。しかし、その声に満足できなかったのか、「なめとんか! おなかから声を出してください! 最高な1日にする準備はできていますか?」と再度アナウンスが。会場は観客の大きな声援に包まれ、ついに「つば男MEMORIAL FES 2024 -Thank you CUBERS!-」が開演した。

先陣を切るのは、世が世なら!!!の6人。SEが鳴り響くステージのセンターから添田陵輔、中山清太郎、笠松正斗、橋爪優真、大谷篤行、内藤五胤の6人が姿を現すと、観客からは自然とメンバーとグループへの呼び掛けが。最初から会場のボルテージは最高潮だ。

そんな雰囲気に呼応するかのように内藤が「最高な思い出を作ろうぜ!」と声を高らかに上げる。1曲目は「メダチタガリアン」。“真面目型おふざけ集団”にふさわしいポップなサウンドと激しいダンスで会場を魅了すると、恒例の自己紹介タイムへ。

おのおの個性たっぷりなあいさつをし、それが終わるとCUBERSの「つまり、ぞっこんLOVE」へ。先輩へのリスペクトを感じさせるパフォーマンスに会場からも大きな歓声が飛び交った。「CUBERSさん、大好きー!」と声を張り上げると、間髪を入れず3曲目の「俺ならやれそうじゃん?」を披露し、トップバッターの役目を見事に果たした。

続く、THE SUPER FRUITは、世が世なら!!!とは違った世界観をまとった爽やかなパフォーマンスを披露してくれた。

SEの音に乗せて小田惟真、田倉暉久、星野晴海、堀内結流、松本勇輝、鈴木志音、阿部隼大の7人が登場。1曲目は、小田&田倉&鈴木がハンドマイクを持ち歌唱する「I My Me Meow」からスタート。フラッグを掲げ右往左往しながらステージ全体を使った大きなパフォーマンス、ネコの振り付けがかわいらしいダンスで観客を魅了すると、こちらも恒例の自己紹介で会場の雰囲気は一つに。

田倉の自己紹介では観客の声が足りなかったのか、倒れてしまうおちゃめな一幕もあり、ファンを沸かせた。続く2曲目にはCUBERSの「人生Heyday」のカバー。リスペクトもありつつ、しっかりとスパフル色に昇華したパフォーマンスを見せつけると、爽やかさが特徴的な楽曲「青い果実」へ。7人の思いを込めて、しっかりと歌い上げ、CUBERSへとバトンをつないだ。

3組目に登場したのは、もちろんCUBERS。彼らのパフォーマンスは、さすがの一言。タオルを振り回しながら「一緒に楽しんでいきましょう!」とTAKAが口火を切ると、「Chi-Chi-Chi」からパフォーマンスからスタートした。

5人の最後となる「つば男フェス」。ファンはそんなメンバーにエールにも似た声を送る。「声を聞かせてくれ!」と春斗が声を上げると会場はこの日一番のコール&レスポンスに包まれた。自己紹介を終え、続く2曲目。「後輩たちがカバーをしてくれたから、僕たちもカバーしようと思います、頑張るぞ!」と末吉9太郎が言葉発してからスタートしたのは「チグハグ」と「鼓動のfighters」のスペシャルカバーだ。先輩のスキルを後輩たちへ見せつけるように、そして後輩たちにエールを送るようなパフォーマンスはこの日ならではの特別な事象だろう。歌い終わると「ありがとう、頑張ったよ。1回休憩しよう」と笑いながら小休止。最後に披露したラストシングル「スキャンダラスKISS〜final act〜」では、大人の妖艶(ようえん)さをかもし出しながらも、どこか寂しさをはらんだ極上のパフォーマンスを見せてくれた。

3組のパフォーマンスが幕を閉じると、「つば男フェス」も折り返し地点。トークコーナーでは、後輩たちがCUBERSのタレ込み話で一盛り上がり。「TAKAさんはいい匂いがする」という話題を皮切りに、トークは9太郎の話へ。田倉が「僕だけまだ9ちゃん呼びを許してもらっていない」という不満を訴え、星野の「美容院を予約させられました」という暴露、そして内藤の「9ちゃんと写真を撮った後はひげの処理を加工でしている」という話題などで大いに盛り上がった。「俺の話題が多過ぎる!」と怒り気味だった9太郎だが、その表情は笑顔。非常に和気あいあいとしたトークコーナだった。

ここからイベントはシャッフルユニットのパフォーマンスへ。今回は2022年シャッフルチームと23年シャッフルチームの計8組がパフォーマンスするという、まさに「つば男」の集大成企画だ。

1組目にパフォーマンスしたのは春斗、松本勇輝、阿部隼大、笠松正斗の4人からなる“アロマポワーズ”。「楽しんで行きましょう!」という声から始まったパフォーマンス。気合の入り方がこちらにも伝わる極上のアクトで「手を繋ごう」「Mo-Mo-No-ROCK」「ボクらの夜明け」の3曲を披露。

続いて出てきたのは、優、綾介、田倉暉久、鈴木志音 、中山清太郎、内藤五胤の6人からなる“なかなかやるTEAM”だ。このグループはまず勢いがすごい。優が旗を振りながら現れると、場の雰囲気を一気に掌握。キレのあるダンスを武器に「下剋上、はじめました。」「メジャーボーイ」「君はリアコ製造機」の3曲を立て続けに歌い上げた。

次に登場したのが“センター3”。TAKA、小田惟真、添田陵輔の3人で構成されたユニットはおそらくこの日、一番セクシーでクールだった。おそろいのTシャツの上に羽織った白いシャツ、そのシャツをセクシーに脱ぎ捨てるパフォーマンスにファンはうっとり。「SHOOTING STAR」「いとしき世界」「パノラマ」を3人だけの世界観で披露した。

シャッフルユニット前半戦を締めくくったのは、末吉9太郎、星野晴海、堀内結流、橋爪優真、大谷篤行からなる“ミニ男”。センター3のセクシーさとは打って変わり、かわいらしいメンバー5人は貨物列車でステージにイン。会場を広く使いながら持ち前のかわいさを最大限にアピールしつつ、スキルフルなパフォーマンスを展開。「妄想ロマンス」「無理無理無理」「Seven Fruits」の3曲を熱唱した。

後半戦は、23年のシャッフルユニットが登場。春斗、阿部隼大、添田陵輔の3人ユニットSurfʼs upのユーモラスなパフォーマンスから口火は切られた。「乙男」「強くあれ」と順に披露していく3人。肩を組みながら歌唱する姿は非常にほほ笑ましい。「素敵なMy Life」では、ステージの下に降りてファン近くまで行き、極上のライブを展開してくれた。

次に登場したのは、“こっとんきゃんでぃ”。綾介、堀内結流、田倉暉久、大谷篤行、笠松正斗、内藤五胤の6人は客席から現れた。そんなサプライズに沸く観客。しっかりと自分たち色に会場を染め上げるとノンストップで「サクラフレフレ」「ウオー!サオー!」「全然今しかない」を披露。得意のアクロバットをふんだんに盛り込んだダイナミックなダンスで会場を沸かせていた。

3組目は、“自己満族。”だ。TAKA、星野晴海、松本勇輝、鈴木志音、中山清太郎の5人はフォーメーションを目まぐるしく入れ替えながらダンスチューンを投下。「馬鹿ばっか」「Romantic」を披露すると、星野が「明後日は誰の誕生日でしょう」と口を開く。3月5日は春斗の誕生日ということもあり、3曲目は「Happy Birthday!!!」。「聞いてない!」と春斗がステージに登場すると、5人は春斗を囲みながら歌唱。そんな姿を見て春斗は涙をこぼしてしまい、幸せな雰囲気が場内には漂っていた。

ラストを飾るのは、末吉9太郎、優、小田惟真、橋爪優真の4人ユニットである“ゆましんだけかと思ったら”。小田&橋爪のあどけなさと9太郎&優の頼もしさの両方を感じさせるパフォーマンスはチャーミングな寸劇からスタート。「SCH。。L!」「Winter Prince」「Bi’Bi’Bi’」をソロダンスを交えながら展開し、ユニットコーナーを締めくくったと思いきや、橋爪が「なんでどっか行っちゃうんですか」と涙を流す。末吉がすぐに駆け寄り、「優真が泣いちゃった」と肩を抱く。2年分、8組のユニットが全24曲を披露したユニットコーナー。思い出や込み上げるものがあったようだ。

最後には、3組のメンバーがステージに勢ぞろいして「Samenaide」を披露。歌唱しながら、涙を流したり、とびっきりの笑顔を見せたり、表情はそれぞれだったが、そこに確かにあるものは彼らの絆だった。先輩・後輩では語ることのできない「つば男」がつないだこの大きな縁は、決して消え去ることはないだろう。

全アクトを終えると、KIDS・YOUTHも含めた全員で記念撮影。締めのあいさつでは、世が世なら!!!を代表して添田、THE SUPER FRUITを代表して小田が先輩への思い、そしてこれからの「つば男」についての思いを語り、場内は感動の渦へ巻き込まれた。

後輩の思いを聞いたTAKAは、元気に「託せる後輩たちがいてうれしい。『つば男』の未来をよろしくお願いします」と後輩たちへエールを送り、濃密なイベントは幕を閉じた。

撮影/上溝恭香 文/笹谷淳介

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