シンドウ、自己破産申請へ 負債5億円 茨城・かすみがうら

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帝国データバンク水戸支店は7日、建築資材卸のシンドウ(茨城県かすみがうら市下稲吉)が17日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったと発表した。近日中に自己破産の申し立てをする予定。負債は約5億円。

同社は1948年創業。建築金物を中心に塗料、接着剤、ワックスなど数万点にわたる建築資材、現場用品をホームセンターや地元の金物店に納品する事業を展開。農業資材販売店、工事業者にも取引先を広げた。ピーク時の2008年ごろは10億円を超える年売上高を計上していた。

同業他社との競合に加え、得意先の廃業が相次ぎ、20年12月期の年売上高は約5億6600万円まで落ち込んだ。運転資金など抱えていた金融債務が重荷になって資金繰りに支障を来すようになり、事業の継続は困難と判断した。

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