倉科カナ、桐谷健太も驚く新キャラ披露「本日すごくポンコツ」

イヤミスの名手・真梨幸子によるダークミステリーを原作にした『連続ドラマW 坂の上の赤い屋根』(WOWOW・全5話)の舞台挨拶が3月7日、大阪市内の映画館にておこなわれ、桐谷健太と倉科カナが登壇した。

舞台挨拶での珍回答連発に照れる倉科カナ(3月7日・大阪市内)

同ドラマは、18年前に起こった女子高生両親殺害事件の犯人・大渕死刑囚(橋本良亮)の自叙伝を手がけた編集者・橋本(桐谷健太)のもとに、その事件をモチーフにした小説企画が新人作家(倉科カナ)から持ち込まれる。連載を実現すべく、大渕死刑囚と獄中結婚した大渕礼子(蓮佛美沙子)、かつての愛人・市川聖子(斉藤由貴)ら関係者への取材を進めていくうちに、黒い感情に次第に引きずり込まれていく。

3月3日から放送&配信がスタートし、今の心境を聞かれた2人。桐谷が「役者さんが自分の心の闇の階段をゆっくり降りていって、顔だけ出して演じるような、それぞれ苦しい部分もあったと思うんですけど、それは芝居にも画にも表れているので。ホントに最後の5話まで観ていただきたい作品になっています」と真面目に答えたものの、倉科は「すいません、今ちょっとぼーっとしてて。なんでしたっけ?」と驚愕のコメント。

桐谷が「えぇ! これだけみんなが見てるなかで!? やっぱすごいよ、それは。そういうの大事。どんな状態でもリラックスしてやっていくって」とフォローするも、気を取り直したかに見えた倉科だったが「ホントに最後まで観ていただきたいです」と回答。再び桐谷に「それ、もう言うたよ! ボーッとし過ぎてて聞いてないけど、俺言うたよ!」とツッコまれるも、「ホントですか。それ、私の言葉ですよね(笑)」と返し、会場を沸かせた。

倉科が演じたのは、大渕死刑囚の自叙伝に惹きつけられ、取材を進めるうちに事件そのものに没入していく新人小説家・小椋沙奈。桐谷が「カナちゃんも大変な役だったと思うんです。16年くらい前から知っているので、すごくリラックスしてやれました」と撮影を振りかえると、倉科も「お兄ちゃんが頼もしく見えて。役やシーンに対するアプローチを監督とセッションしてる姿を見て、私も見習いたいな。お兄ちゃんの背中を追っかけていきたいと思いました」と、兄妹のような信頼関係を披露。

その後、MCからの尋ねられたややむずかしい質問に、桐谷が「人によって真実って違う。真実は自分で選べる」と見事な回答を披露するも、「質問なんだっけ? めっちゃ、むずかしくなかったですか? なんて言いました? 今日はちょっとね、調子悪い(笑)」と倉科。「逆にめっちゃ調子ええんちゃう?」と桐谷が返し、まるで漫才のようなやり取りの場面も。

イベントの最後には「本日、すごくポンコツだったんですけども・・・」と頭を下げた倉科だったが。その後、桐谷が主演らしく「今日はホントにありがとうございました!」と丁寧に締めたのに、なぜか倉科が「妹アンドお兄ちゃんでした!」とぶっ込み。それにはさすがの桐谷も「どうしたん!? 大阪がそうさせてるん? 初めて聞いたわ、めっちゃええノリやんか。いいですよ!」と驚きを隠せなかった。同ドラマは3月3日からWOWOWプライム、WOWOW4Kで放送・配信中(毎週日曜・夜10時〜)。

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