地下鉄でのイヤホン使用、聴力が低下する恐れ―中国メディア

北京児童病院耳鼻咽喉頭頸部外科の劉海紅副主任は「騒音の多い環境でイヤホンを使うと、気づきにくい聴力低下が生じやすい」と注意を促した。写真は地下鉄車内。

北京児童病院耳鼻咽喉頭頸部外科の劉海紅(リウ・ハイホン)副主任は、「地下鉄でのイヤホンの不適切な使用により聴力が低下する子供の患者を臨床上、よく見かける。騒音の多い環境でイヤホンを使うと、気づきにくい聴力低下が生じやすい」と注意を促した。北京日報が伝えた。

「最近英語のリスニングでいつも聞き取りにくい」。児童病院で3月3日の「耳の日」の無料診察を受けた高校1年男子の航さんは、最近は英語の授業内容がいつも聞き取りにくいが、周囲の人と会話する時には問題がないように感じるという。航さんは高校進学後、毎日の通学中に地下鉄に片道40分乗っている。地下鉄ではイヤホンを着用し音楽を聞いている。地下鉄は騒音の多い環境であるため、イヤホンの音量を大きく上げせざる得ない。長期的に強い騒音の環境に置かれると、音声情報を処理する有毛細胞が脱落・壊死することにより、聴力が低下する。

劉副主任は「聴力を守るには治療よりも予防の方が有意義だ。イヤホンは使用時間を短めに、音量を低めにするのが原則だ。再生中の最大音量は60デシベル以下にする。連続使用時間は30分以内が適切で、最長でも1時間を超えないようにすべきだ」とアドバイスしている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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