マカオ、2023年末の総人口は1.6%増の68万3700人…初めて老年人口が少年児童人口を上回る

マカオの町並み(資料)=2023年8月、マカオ半島東望洋新街にて本紙撮影

 マカオ政府統計センサス局は3月7日、昨年(2023年)人口統計を公表。

 昨年12月末時点の総人口は68万3700人で、前年同時期から1万0900人増(1.4%増)だった。主な増加要因として、コロナ禍で流出したマカオ居住の海外労働者が戻ったこと(7500人増)が挙げられる。総人口に占める女性の割合は53.4%。

 年齢層別では、少年児童人口(0〜14歳)の占める割合が0.9ポイント下落の13.2%、老年人口(65歳以上)が0.7ポイント上昇の14.0%で、初めて老年人口が少年児童人口を上回り、老年化指数は11.7ポイント上昇の106.1%に。

 マカオに居留する海外労働者と海外学生を除いたローカル人口は0.1%増の57万1200人。ローカル人口の扶養率(老年人口に対する成年人口の比率)は1.7ポイント上昇の24.8%となり、約4人の成年人口が老年人口1人を扶養する状況。世帯数は20万4400世帯で、前年から700世帯増。

 昨年の新生児数は632人減の3712人。出生率は5.5‰まで下落。死亡人数は23人減の2981人。このうち男性が占める割合が58.1%だった。死亡率は前年水準の4.4‰。死因は悪性腫瘍(がん)が29.3%を占めトップで、肺炎が11.9%、心臓病が11.2%で続いた。

 人口流動については、昨年の中国本土からの移民数は1113人増の3416人、女性が67.2%を占めた。新規居留許可獲得者数は321人増の878人で、香港からが362人を占め最多だった。

 昨年の婚姻登録数は441件増の3168件、結婚率は0.7ポイント上昇の4.7‰。初婚年齢中位数は男性が31.2歳、女性が29.5歳で、いずれも0.3歳上昇。離婚登録数は193件増の1299件、離婚率は0.3ポイント上昇の1.9‰。

 マカオの面積はおよそ32平方キロメートルで、極めて人口密度の高い状態が続いている。

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