3市町の関連資産理解 ガイド解説、6カ所巡る 「平泉」史跡探訪

無量光院跡で千葉参与(右)の解説に聞き入る参加者=平泉町

 世界遺産「平泉の文化遺産」の構成資産や、拡張登録を目指す一関、奥州、平泉3市町の関連資産を対象とした、ガイドと巡る世界遺産「平泉」史跡探訪(3市町教委共催)は6、7の両日行われ、参加者が同行したガイドの解説に聞き入りながら各資産の歴史や価値に理解を深めた。

 6日は奥州市の白鳥舘遺跡と長者ケ原廃寺跡、平泉町の柳之御所遺跡、7日は一関市の骨寺村荘園遺跡と平泉町の達谷窟(たっこくのいわや)、無量光院跡の計6カ所を対象に企画され、7日は3市町を中心に37人が参加。骨寺村荘園遺跡では、骨寺村荘園交流館学芸員の西幸子さんをガイドに中世の当時そのままの姿を残す曲がりくねった畦畔(けいはん)などを見学した。

 最後に訪れた無量光院跡は、奥州藤原氏の三代秀衡が造営した寺院の遺構で世界遺産を構成する5資産の一つ。ガイドを務めた平泉文化遺産センター参与の千葉信胤さんからは、平等院鳳凰堂(京都府宇治市)を模した伽藍(がらん)の特徴や、2024年度から中島の正面部分へ池の中に張り出す形で舞台の復元整備が進められるとの説明も行われた。

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