被災地の傷痕を記録 石川文洋さん写真展 茨城・牛久

報道写真家、石川文洋さんの写真展を企画した中村洋子さん=牛久市柏田町

ベトナム戦争の従軍取材で知られる報道写真家、石川文洋さん(85)の写真展が7日、茨城県牛久市柏田町の同市中央生涯学習センターで始まった。東日本大震災と能登半島地震の被災地の様子を伝える写真70点を展示している。画家の村岡信明さんによる絵画展も同時開催。10日まで。

石川さんは東北地方に何度も足を運び、東日本大震災の傷痕を記録。能登半島地震発生後の2月には、石川県内の避難所や身を寄せる住民、隆起した海岸、倒壊した家屋を撮影した。写真展は、東日本大震災の発生から13年となるのを前に、津波の犠牲になったり、故郷を離れたりした人がいることを思い出してもらおうと、同県土浦市の中村洋子さん(71)らが企画した。

中村さんは「日々、普通に暮らせることは当たり前ではない。若い方も、ぜひ目を向けて」と話した。

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