JR西日本ら/三ノ宮新駅ビル(神戸市中央区)起工式開く、4月以降に本格着工

JR西日本と都市再生機構西日本支社、JR西日本不動産開発の3者がJR三ノ宮駅南側に計画する新駅ビルの起工式が神戸市中央区の建設地で開かれた。地下2階地上30階建て延べ約9万1500平方メートルの商業施設やホテル、オフィスなどが入る複合ビルを建設する。基本設計を安井建築設計事務所、実施設計・施工を竹中工務店・大鉄工業JVが担う。4月以降本格着工し、2029年度の開業を予定。
施工者主催の地鎮祭に続いて式典を開催。冒頭、JR西日本の長谷川一明社長は「大阪~神戸間に鉄道が開通して150年の節目に当たる今年に、待望の着工を迎えることができ光栄だ。三ノ宮駅はわが国全体の中で有数の重要な交通ターミナル拠点。神戸市が進める街づくりにさらなる拠点性やにぎわいの創出で貢献したい」と話した。
都市機構の中島正弘理事長は「関係者調整などで、この意義あるプロジェクトの一翼を担いたい。神戸の都心は三宮クロススクエアをはじめ先進的な街づくり施策が控え、将来が大変楽しみだ」と述べた。竹中工務店の佐々木正人社長は「神戸の街は当社と私個人にとって大変ゆかりの深い場所。交通拠点や繁華街など周辺への配慮を重ね、無事故・無災害で高品質施工に取り組む」と語った。
来賓の久元喜造神戸市長は「15年に三宮再整備基本構想を策定して以降、着々と個々の事業が実を結びつつある。その中でも神戸のランドマーク施設となる新駅ビルの建設が始動することに喜びを感じている」と期待を込めた。この後、関係者が鍬入れを行い、施設の無事完成を祈願した。
三ノ宮駅新駅ビル建設計画は21年度に始動。既存の旧駅ビルの解体後、23年6月から準備工事を進めてきた。建設場所は雲井通8の1の2(敷地約8600平方メートル)。

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