レオン2Aのミランが10人スラビア・プラハの打ち合い制して先勝!【EL】

[写真:Getty Images]

ヨーロッパリーグ(CL)ラウンド16・1stレグ、ミランvsスラビア・プラハが7日にサンシーロで行われ、ホームのミランが4-2で先勝した。

チャンピオンズリーグ(CL)3位敗退組としてプレーオフから今大会参戦となったミランは、スタッド・レンヌを順当に退けてラウンド16進出を決めた。ベスト8進出を懸けた今ラウンドではローマを退けてグループステージを首位通過したチェコの強豪スラビア・プラハと対戦した。

直近のラツィオ戦をウノゼロで勝利氏、公式戦4試合ぶりに白星を取り戻したロッソネリは、その試合から先発1人を変更。ベナセルに代えてラインデルスを起用した。

立ち上がりからホームのミランがボールを握る展開となる。だが、ハイプレスこそ仕掛けないものの、立ち上がりから人基準のソリッドな守備を見せたスラビア・プラハの堅守を前に攻めあぐねる場面が目立つ。

ボールは持てるものの、なかなかフィニッシュまで持ち込めない焦れる戦いとなったミランだが、相手の自滅によって流れを掴む。26分、ボックス手前でボールを受けにきたプリシックがディウフに足裏を見せたタックルを受けると、このファウルに対してレッドカードが掲示された。
これで数的優位を手にしたミランは攻勢を強めると、34分には相手を押し込んだ形からボックス左でボールを受けたレオンが絶妙なファーへのクロスを供給。これをDFの死角から飛び出したジルーがGKの寸前で頭で合わせた。

これで一気にミランペースで進むかに思われたが、タフなアウェイチームは少ないチャンスを確実にモノにしてスコアをタイに戻す。36分、右CKの二次攻撃からペナルティアーク右でクリアボールに反応したドウジェラが見事な右足のダイレクトボレーシュート。GKメニャンの手をはじいたボールが左ポストの内側を叩いてゴールネットに吸い込まれた。

一瞬の隙を突かれて1人少ない相手に追いつかれたミランだったが。慌てることなく再び攻撃に出る。すると、セットプレーから続けてゴールが生まれた。

まずは44分、ショートコーナーからボックス手前角でフロレンツィからパスを受けたラインデルスが右足を一閃。低い弾道の鋭いシュートがゴール左下隅を射抜いた。さらに、直後の前半アディショナルタイム1分にはフロレンツィの左CKを今度はマークを外してゴール前に飛び込んだロフタス=チークがストロングヘッドで叩き込んだ。

苦戦を強いられながらも結果的に2点リードで試合を折り返したミラン。後半に向けてはハーフタイムで2枚替えを敢行し、フロレンツィとガッビアに代えてカラブリア、トモリを同じポジションに入れた。

後半は数的優位のミランが相手陣内でプレーする形となったが、粘るアウェイチームの守備を崩し切れない。すると、失点を回避しつつロングカウンター、セットプレーからの一発を狙っていたスラビア・プラハがまんまとその形からゴールを奪う。

65分、相手陣内左サイドで得たFKの流れから味方が競ったこぼれ球をボックス右で回収した途中投入のシュランツが強烈な右足シュートを左のサイドネットに突き刺した。

2ndレグに向けて突き放したいミランは失点直後にロフタス=チークを下げてヨビッチを、さたにラインデルスとジルーを下げてベナセル、オカフォーの投入でゴールを目指していく。

1点差にした後はより後ろ重心となったスラビア・プラハの堅守を前に決定機まで持ち込めない状況が続いたピオリのチームだったが、圧倒的な個の力でゴールをこじ開けた。85分、カウンターからヨビッチのパスを左サイドで受けたレオンが緩急自在の仕掛けでゴール左へ持ち込んでチップキック気味のボールをゴール前に入れると、これに詰めたプリシッチが押し込む形でゴールネットを揺らした。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、10人相手に2点を奪われたものの、ミランが4-2のスコアで先勝に成功した。

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