中国人民銀、農村金融機関の債券投資を調査 資金集中を懸念か

[北京/上海 7日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は7日、農村部の金融機関による債券投資について調査していると明らかにした。中国では景気支援に向けた一段の金融緩和に期待が高まる中、長期債投資の人気が過熱している。

人民銀はロイターに、調査は定例で行っているもので、農村部金融機関が三農(農業、農村、農民)や小規模・零細企業向け業務で主要な責任を果たすことに集中するよう指導する目的があると説明した。

関係筋によると、人民銀は一部の農村商業銀行に過去3年間の債券投資について、債券の保有構造や主な取引相手、取引の必要性などの情報を求めたという。

ある関係筋は、農村商業銀行の30年物国債投資が自己資本に比べて大きすぎると指摘。リスク予防が調査目的かもしれないと指摘した。

ただ、人民銀はロイターの問い合わせに対し、調査がリスク予防を目的としているという事実はないとコメントした。

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