活性化へ交流拠点改革 茨城・河内のインターン生2人提案 名物グルメや体験型観光

プラン発表で質問に答える梶井涼花さんと山村実結さん(左から)=河内町長竿

茨城県河内町に滞在しながら町活性化へ新規ビジネスプランの企画立案に取り組んできたインターン生の立教大2年、山村実結さん(20)=横浜市出身=と、北九州市立大2年、梶井涼花さん(20)=鹿児島県出身=の2人が7日、同町長竿の革製品加工製造・販売会社「ケイズファクトリー」でプランを発表した。町内外の企業や町関係者ら20人が参加した。

発表は県の過疎地域インターン促進事業で、過疎地域に拠点を置く中小企業が大学生を受け入れ、商品開発や新たな事業の創出など、地域の課題解決につながる事業に取り組んでもらう。学生に知見を広めてもらうとともに、企業活動の活性化や将来的な県内移住などにつなげるのが狙い。2人は3週間、ケイズファクトリーを拠点に新規ビジネスプラン作成に取り組んできた。

提案したプランは、町の産業観光交流拠点「かわち夢楽(むら)」の改革。2022年4月オープンから2年となる同施設について「さらなる活性化が必要。人が集まる町の重要拠点に位置付け、特色のある施設にしていく。まずは町民の利用を増やし、その後に外部に向け発信していくことが大切」と指摘した。

その上で、短期、中期、長期の具体的アクションとして、短期的には名物グルメの開発や、中長期的には施設を拠点にインバウンド(訪日客)向け体験型観光コンテンツをつくり上げることを提案した。2人は「成田空港に近い地理的利点を生かす。町内にはケイズファクトリーなど、ものづくり企業が複数ある。ものづくりを体験できる周遊ツアーなどを」と述べた。

発表を傍聴した野沢良治町長は「若い女性による提言であり、参考になるところがたくさんあった。このアドバイスやヒントを町づくりに生かしていきたい」と語った。

2人は「多くの人からアドバイスを受けながらプランが出来上がった。町全体で取り組むことで人が集まる町になるのでは。とても有意義な経験ができた」と話した。

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