地域おこし協力隊を支援 OB・OGの7人が新組織 隊員の連携促す 茨城

発足した「いばらき地域おこし協力隊サポーターズ」のメンバー=県庁

茨城県内で活躍する地域おこし協力隊の活動を支えようと、任期を終えた隊員OB、OGの有志が支援組織「いばらき地域おこし協力隊サポーターズ」を立ち上げた。現役隊員同士の連携や交流、地域への定着などを支援し、一層の活動充実や定住促進を後押しする。

サポーターズは、これまでに茨城県内で協力隊活動の経験があるOBとOGの7人で1月に発足。代表には、鹿嶋市の協力隊として観光の情報発信や移住希望者への案内などの活動をしてきた松崎侑奈さんが就いた。

活動内容は、県内で活動する隊員の連携や交流を促すほか、地域への定着支援、県や市町村と協働した地域活性化事業など。現役で活動する隊員への支援を充実させることで、任期満了後も定住してもらい、地域のさらなる活性化を目指していく。

協力隊は茨城県外出身者が多く、地域とのミスマッチなどを背景にして「全国的に孤立するケースも見られる」(県計画推進課)といった課題も残っている。このため、県はOBやOGを「地域おこし協力隊サポーター」として委嘱。講演や研修などの開催を通し、連携して現役隊員への支援を図ってきた。

今後は、有志によるサポーターズが組織的に現役隊員を支える活動を担う。同課は、県内で県と28市町村が委嘱した143人の協力隊が活動しているとし、「経験豊富なOB、OGの知見を生かし、幅広い支援に期待したい」と話した。

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