月124時間、違法残業させた疑い 津の運送会社を書類送検 三重・四日市労基署

 【三重郡】三重県の四日市労働基準監督署は7日、労働基準法違反の疑いで、津市河芸町の運送会社「富屋物流」と男性社長(60)を津地検四日市支部に書類送検した。

 送検容疑は令和4年12月、川越町の同社川越営業所で勤務していた男性運転手(68)に、労使協定(36協定)で定められた時間を超える、124時間37分の時間外労働をさせた疑い。

 同署によると、同社は以前、長時間の時間外労働について同署から是正勧告を受けていた。同署は「捜査に支障がある」として認否を明らかにしていない。

 男性に健康被害などはなかったとみられる。同営業所では、主にスーパーに生鮮食品を運送。12月は繁忙期で、業務量が増加していたという。

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