対馬・厳原-釜山航路 来月23日再開へ 

工事が完了した厳原港国際ターミナル=対馬市厳原町

 長崎県対馬市の比田勝尚喜市長は7日、2019年8月から休止していた市南部・厳原と韓国・釜山を結ぶ国際定期航路を、4月23日に再開する方向で関係機関と最終調整していると明らかにした。改修工事を進めていた厳原港国際ターミナルが2月末に完成したため。
 7日に開会した定例市議会の行政報告で示した。
 市によると、運航は週に計3往復(火木金)。韓国側の航路事業者1社が火曜と木曜、別の事業者が金曜にそれぞれ1往復ずつ高速船を運航する予定。
 市北部・比田勝と釜山を結ぶ航路が昨年2月に再開し、昨年12月までに約12万人が入国。厳原航路の再開により、対馬-韓国間の定期航路は全面再開となる。
 比田勝市長は取材に、さらに別の事業者が参入を計画していると明かし、「厳原航路の再開で年間の入国者数が20万人近くになることを期待している。観光客には対馬の自然や歴史を楽しんでほしい」と話した。

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