福島県いわき市のガソリンスタンドで3月5日から7日の間、ガソリンが混ざった灯油が販売されていたことが分かり、消防では火災になる恐れがあるとして、使用しないよう注意を呼びかけています。
ガソリンが混ざった灯油が販売されていたのは、いわき市小名浜下神白にある「マルイ小名浜サービスステーション」です。
いわき市消防本部によりますと、3月5日の正午ごろ、タンクローリーからガソリンを荷おろしする際、誤って灯油のタンクに注油しました。ガソリンスタンドはそれに気づかず、88人に約2000リットルを販売したということです。
7日午後7時に、従業員が灯油の色と臭いが普段と異なることに気がついて灯油の販売を停止し、消防に通報しました。7日午後10時現在、被害の報告はないということです。
8日午前、このガソリンスタンドには該当する灯油を購入したという客が相次いで訪れました。7日に灯油を購入したという人は「朝消防が回っていて、えーっとびっくりした。危ないなと思って急いで来た。怖いです。何かあってからでは遅い」と話していました。
消防では、ガソリンが混ざった灯油をストーブに使用した場合、異常燃焼して火災になる恐れが高いため、購入者の特定を進めるとともに、使用しないよう注意を呼びかけています。