5年前と違う対応を がん治療の進歩踏まえ 神奈川・セミナー

治療と仕事の両立支援を目的に関係団体や自治体などで構成する「神奈川県両立支援推進チーム」は、2月21日、がん治療に関するセミナーを開催した。東京慈恵会医科大学医学部客員教授の高橋都医師が、がんに罹患した部下への接し方について、医師の視点から解説した(写真)。

高橋医師は「部下に応じた働き方を考える必要がある」と指摘。がん治療は日々進歩しており、たとえば以前なら3週間の入院を要したケースでも、現在は1週間以内まで短縮しているという。「5年前の職場で同じがんに罹患した人に行った対応を、今の人に当てはめることはできない。過去の例から想像するのではなく、本人や主治医から情報を得ることが大事」と強調した。

© 株式会社労働新聞社