桜の香り、春巻きで感じて 茨城・桜川のヤマザクラ、名勝指定100周年 市内中華料理店が創作

新メニューの春巻きを紹介する中野浩徳さん=桜川市富士見台

茨城県桜川市岩瀬地区のヤマザクラが名勝指定から100周年、天然記念物の指定から50周年を迎えるのを記念し、同市富士見台の中華料理店「チャイニーズダイニング Goenmon(ごえんもん)」は、サクラを使った点心の提供を始めた。白あん入りの甘い春巻きで、オーナーシェフの中野浩徳さん(56)は「サクラと桜川市をPRする料理にしたい」と意気込む。

節目の年を祝い、全国の桜愛好家や研究者が集まる「全国さくらシンポジウム」が4月4、5日に市内で開かれる。同店はサクラにちなんだお土産を作り、シンポジウムで訪れた人をもてなそうと企画した。桜咲く春にちなんで春巻きを使用、中に桜の葉で包んだ白あんを入れ「サクラ咲く 春巻き」と名付けた。食べると桜の香りが口内に広がり、春の訪れが感じられる一品という。

テイクアウト販売も行い、中野さんは「お花見のお供にもなる。ぜひサクラの名所、桜川市で食べてほしい」と呼びかけた。1本420円(税込み)。販売は5月の大型連休までの予定。問い合わせは同店(電)0296(75)2233。

© 株式会社茨城新聞社