46都道府県で宿泊客増加 栃木など12都道府県はコロナ禍前上回る「インバウンド需要も回復傾向に」

とちぎテレビ

去年(2023年)、ホテルや旅館に宿泊した日本人と外国人の延べ人数が、山口を除く全国46の都道府県で、おととし(2022年)から増加したことがわかりました。栃木県内のインバウンド需要も回復傾向にあります。

世界遺産の二社一寺を抱え、栃木が世界に誇る国際的な観光都市「日光」。観光名所の神橋周辺では、多くの外国人観光客が記念写真を撮っていました。

観光庁によりますと、去年、ホテルや旅館に宿泊した日本人と外国人の延べ人数は、山口を除く全国46の都道府県で、おととしから増え、全国旅行支援や円安を背景に旅行の需要の回復が続いています。

増加した割合が最も大きかったのは、沖縄の66.2%で3千30万人に上っています。次いで東京の64.8%(延べ人数9730万人)、大阪の61.7%(延べ人数4935万人)、京都の51.1%などが続き(延べ人数3189万人)、栃木は12.9%でした(延べ人数1千52万人)。

このうち栃木、神奈川、愛媛、長崎など12の都道府県では、新型コロナウイルス流行前の2019年の水準を上回り、県内のインバウンド需要も回復傾向が強まっています。

日光の社寺にほど近い場所にある宿泊施設タートル・イン・日光では、40年ほど前から外国人観光客を積極的に受け入れ今では客の9割以上が外国人です。

施設内の案内表示は、英語が並べて書かれていて、代表の福田金也さんが外国人の宿泊ニーズにあわせて行先や食事などにも相談に乗っているといいます。今では評判が口コミで広がりサイトからの予約も多く、外国人観光客の回復で春先までほぼ満室とうれしい悲鳴をあげています。

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