沖縄ロック界のレジェンド「かっちゃん」を写真集に パートナーのnoricoさん自費出版 生前の貴重な写真など200枚掲載へ

 昨年4月に78歳で亡くなった沖縄ロック界のレジェンド「かっちゃん」こと川満勝弘さんのパートナーで写真家のnorico(本名・吉岡紀子)さん(48)は、かっちゃんの写真集「Condition Rainbow」を自費出版する。ピースフルラブ・ロックフェスティバルの様子やプライベートの貴重な写真など計200枚以上を掲載する予定。今年7月に開催予定のピースフルで先行発売する。

 横浜市出身のnoricoさんは2006年に沖縄を訪れた時にかっちゃんと出会った。初めて会った時、自身のライブハウスでパンツ一丁でカウンターに横たわっていた。写真集ではその写真や大好きだった海に行った時の穏やかな表情、学生時代に遠足で木の枝をマイク代わりにしてみんなの前で歌う様子などもある。出棺の際の写真も収められている。

 noricoさんは「目の前のお客さんが何を求めているかを体現してきたそのパフォーマンスは当時の人々の思いの映し鏡で、沖縄のアーカイブになっている」と語る。一方、立ち寄った店にあったカレンダーの風景に感動するなど「日常のささいな事に感動するその感受性に感化されて私の人生も豊かになった。写真集を見て、生きることを楽しむことの大切さを感じてほしい」と話した。

 価格は1冊1万円前後を想定。クラウドファンディングで印刷代の支援を募っている。詳細はこちら(https://camp-fire.jp/projects/view/733482)から。(中部報道部・伊集竜太郎)

うるま市の浜比嘉島で海遊びするかっちゃん=2019年9月(noricoさん提供)
学生時代に遠足で木の枝をマイクに歌うかっちゃん(手前)。周囲を笑わせている(noricoさん提供)
noricoさん

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