給料は上がらないのに物価が上がり、お金を貯めるのはなかなかむずかしい状況ですが、苦しい状況でもしっかりお金を貯めている人もいます。そんな人が貯めずに、捨てているものがあるとか。

いったい何を捨てるとお金が貯まるようになるのでしょうか？

全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、「お金を貯めている人が捨てているモノ」について解説します。

1．勝手に送られてくるメルマガ

放置しておくと、どんどん増えるメルマガ。1度買い物をしただけのネットショップから、毎日のようにメルマガが送られてくるようになったという経験をした人は多いはず。

「〇〇セール」「ポイント〇倍デー」など購買意欲をそそるタイトルのついたメルマガを見ると、つい財布の紐が緩むものです。

買いたい気持ちを我慢するくらいなら、勝手に送られてくるメルマガは配信停止にしましょう。

2．財布にたまっていくレシート

買い物するたびにレシートが財布にどんどんたまっていくようなら、いっそのこと捨てましょう。家計簿をつけるためにレシートを残しているつもりでも、どんどんたまるようなら、家計簿が向いていなのかも。

家計簿をつけるのが面倒なら、受け取ったその場でレシートを見ましょう。財布の中にレシートをため込んでいるよりは、買ったものと買い物金額をザッと確認するだけでも次回の買い物のムダを省く手助けになります。

「1万ポイント分をプレゼント」「1年間、年会費無料」「海外旅行が当たる抽選つき」など、外出先でたまたま見つけたキャンペーンに惹かれて作ったクレジットカードが増えていませんか？

貯めている人はむやみにクレジットカードの枚数を増やしません。複数枚使うと、支払いの管理がややこしくなるだけではなく、ポイントが分散して効率よく貯まりません。

クレジットカードは、メイン1枚とサブ1～2枚くらいが一般的に管理しやすい枚数。使っていない分は処分しましょう。

貯めている人はお金を大事にするので、財布も大事にします。1日の最後に財布の中の残金を確認したり、財布の中を整理する習慣があると、財布の角が擦り切れていることにも気づきます。

財布の擦り切れに気づかないということは、財布＝お金の管理も手薄だということ。財布の角が擦り切れていたら、思いきって買い替えて、お金の管理に気合いを入れましょう。

お金を貯めるには、ムダな支出を減らすことがマストです。でも、お金を使わないようにするために、むやみに節約するのは、ストレスだけたまってお金は貯まりません。

絶対に必要というわけではないけれど、節約を長続きさせるために生活の潤滑油になるような「ゆとり」の支出があってもOK。

ムダは不要ですが、ゆとりは適度に取り入れて、ストレスをためないことが大事です。

貯めている人が捨てるものを紹介しました。思い当たるものがあったら、思いきって捨てちゃいましょう。お金が貯まり出すかもしれません。

■執筆／村越克子さん
『サンキュ！』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』（朝日新聞出版）の編集・執筆など。FP1級技能士。