ウクライナ副首相、軍事支援は米国の信頼性に「不可欠」

[ワシントン 7日 ロイター] - ウクライナのステファニシナ副首相は7日、米議会共和党指導部が阻止しているウクライナ向け軍事支援について、国際舞台における米国の指導的役割の信頼性にとって不可欠だと指摘した。

欧州諸国が防衛装備品の生産を拡大するまで時間がかかるとして支援継続を訴えた。米シンクタンクのカーネギー国際平和財団が主催する会議でウクライナからビデオ演説した。

共和党のジョンソン下院議長はウクライナへの600億ドルの支援を含む予算法案の採決を拒否している。

バイデン大統領はウクライナへの軍事支援を支持しているが、11月の大統領選でバイデン氏との対決が濃厚となっている共和党のトランプ前大統領はより孤立主義者的な姿勢を示している。

ステファニシナ氏はトランプ氏には言及せず、米国がロシアによる侵略から欧州を防衛する第2次世界大戦後の役割を放棄する可能性を示唆した。

その上で、そうした役割から離脱する場合、欧州が能力を拡大するまでの移行期間が必要だと指摘した。

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