職場のランチを「プロテインだけ」で済ませています。節約効果と健康面への影響を教えてください!

職場のランチをプロテインのみにする節約効果

プロテインの価格は、メーカーや商品によって異なるため、今回は森永製菓の「マッスルフィットプロテイン プラス カフェオレ味」を例に挙げて紹介します。

本商品のメーカー希望小売価格は、840g入りで5724円(税込み)です。約28回分となるため、1回分の価格は約204円(5724円÷28回)となります。1ヶ月間に22日出勤すると仮定して、1ヶ月間のランチ代は約4488円(約204円×22日)です。

総務省が公表している「家計調査(家計収支編)」によると、2023年の単身世帯(勤労者世帯)における平均食費は4万2049円でした。1ヶ月を30日とすると、1日あたりの食費は約1402円(4万2049円÷30日)です。

1日3食と仮定すると、1食分は約467円となります。1ヶ月間に22日出勤すると仮定した場合、1ヶ月間のランチ代は約1万274円(約467円×22日)です。統計上の数字と比較すると、職場でのランチをプロテインのみにすることで、ランチ代は通常の半額以下の費用で済むことになります。

プロテインを食事代わりにすることは可能?

結論からいうと、プロテインを食事代わりにすることはおすすめできません。プロテインを製造・販売する森永製菓でも、公式サイトに「プロテインは食事の代わりにはなりません」と記載しています。プロテインは、たんぱく質を摂取するための栄養補助食品です。なかには、ビタミンやミネラルなどを配合している商品もあります。

ただし、通常の食事と比較すると、プロテインで摂取できる栄養素の種類や量は限られてしまうことは覚えておきましょう。プロテインは、あくまでも補助的なものとなるため、体に必要な栄養素は食事から摂取することが基本となります。

プロテインの上手な活用方法

プロテインは、基本の食事をしたうえで栄養を補うための栄養補助食品です。プロテインを使用した置き換えダイエットもありますが、1食をプロテインのみにすると栄養バランスが崩れる可能性があります。

そのため、普段より食事量を減らしてその分をプロテインで補う方法がおすすめです。森永製菓の公式サイトでは、脂質による摂取エネルギー量が多くなりやすいメニューをプロテインに置き換えることを推奨しています。

例えば、夕食のおかずが脂身の多いステーキだった場合、ステーキは半分の量に抑え、その分の栄養素をプロテインで補うイメージです。職場でのランチでプロテインを飲みたい場合は、おかず控えめのお弁当を持参して、足りない栄養素をプロテインで補うなど工夫してみましょう。

プロテインを上手に活用しよう

プロテインは、あくまでも栄養補助食品です。昼食をプロテインのみで済ませると節約にはなりますが、1食をプロテインのみで済ませることはおすすめできません。

どうしてもプロテインを飲みたい場合は、ヘルシーなお弁当やおかずを持参したりコンビニで購入したりしてプロテインと組み合わせることがおすすめです。また、単に節約目的であればプロテインにこだわらず手作り弁当でも同額程度で済む可能性はあります。

出典

森永製菓 マッスルフィットプロテイン プラス
政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 年次 2023年
森永製菓 プロテインを食事代わりにできる?プロテインの活用法
森永製菓 プロテインダイエットとは?置き換え方の正しい方法を学ぼう!

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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