女性隊員に性暴力、有罪 元陸自幹部、名古屋地裁

 陸上自衛隊の演習場で昨年6月、幹部が女性隊員の体を触るなどの性暴力があり、名古屋地裁が強制わいせつ罪で有罪判決を言い渡していたことが8日、分かった。幹部は第10師団(名古屋市)に所属していた1等陸尉(34)=退職=で、事件は防衛省がハラスメントに関し、全自衛隊を対象に実施した特別防衛監察後に起きていた。

 判決によると、幹部は昨年6月3日深夜、滋賀県内の演習場宿営地で、20代の女性隊員を抱きしめ、駐車中の車に体を押しつける暴行を加え、胸を触るなどした。

 吉田智宏裁判官は今月7日、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

© 一般社団法人共同通信社