玉城ティナ&飯豊まりえ、『君と世界が終わる日に』S5を語る 「数年間の集大成です」

Huluで配信中の『君と世界が終わる日に』Season5。W主演を務める玉城ティナと飯豊まりえから、最終話の配信を記念してコメントが到着した。

ゴーレムと呼ばれるゾンビが蔓延る“終末世界”を舞台に、数々の仲間の死、響(竹内涼真)との離別を経て、人類最後の希望の都市・ユートピアの内部に辿り着いた明日葉(玉城ティナ)と佳奈恵(飯豊まりえ)。2人は最終決戦に巻き込まれ、やがて敵として再会を果たすことになる。

Season5の脚本を読んだ感想について、明日葉を演じる玉城は「Season4の撮影が終わったあとに脚本をいただきました。自分でどう思うかというより先に、明日葉はそういう選択をしたんだな、じゃあ私はどのように気持ちを持っていかなければならないのかを考えていました。Season5では新しいキャラクターもどんどん出てくる中、すれ違いやたくさんの想いが交差していくという流れなので、まだまだ残酷だなと感じました」とコメント。佳奈恵役の飯豊は「Season5では対人との戦いが描かれます。タワーとアンダーで分断されていて、身分というのは一体誰が決めているのか、現代社会でも永遠のテーマとなるような話となっています。いろいろな想いが交差している集大成です」と作品のテーマについて語った。

続けて、自身が演じるキャラクターについて玉城は「Season4では響だったりほかのキャラクターたちと明日葉像というものを一緒に作りあげてもらっていました。そこからSeason5の最後に向けて、そのグラデーションというものを意識しました。衣装の色合いも真っ白で統一されていたり、役柄としては本当にまっすぐさのある女性です」と語り、飯豊は「佳奈恵は等々力(笠松将)という守り抜きたいと思える人を亡くして、生きる意味を一度失ってしまったんです。“生き残っているから幸せ”ではなく、“生きてしまっている苦しみ”のような感情を抱えています。その気持ちを大切に演じました」と役作りに言及。

また、Season5の展開について、飯豊は「かつての仲間にも再会して話す場面もあるのですが、あの頃とは確実に違う残酷な世の中になってしまっていて。その切なさがすごいです」と過去Seasonとの違いに触れ、玉城は「“こうだろうな”という想像から外れていくんじゃないかなと感じています」と予想できないような展開を示唆した。

さらに、『きみセカ』シリーズにおける人間関係について、2人は心の内を明かす。

「『きみセカ』の世界では、生きるためには“考えるより即行動”。周りの人が犠牲になってしまうことも多いので、『もう少し話し合ったら救える命もあるんだってば!』と思うところはあります(笑)」(飯豊)

「私たちが入ってたら助けられた命があったかもしれない(笑)。何を信じて何を選択するのか、というところも作品のテーマというか。それが生きるか死ぬかという選択になったときに、ここまで人って残酷になれるものなのか、なぜここまで通じないんだと感じます」(玉城)。

最後に視聴者に向けて、玉城は「私はSeason4から参加させてもらいましたが、この数年間の集大成を任せられている感じがします。観ていただければそれを感じられるものになっていると思います。皆さんが予想している結果からは本当に驚く展開になる自信があります。ゾンビ、アクションだけではない、ヒューマンドラマ性にも注目いただきたいです」とアピール。飯豊も「“正義とは何か”はゾンビ作品の醍醐味であると思います。守るべきなのは愛する人なのか、人類の未来なのか。極限状態におかれている彼女たちが、壮大なテーマの中で何を優先し選択するのかを、最後まで見届けていただきたいなと思っています」とメッセージを寄せた。

(文=リアルサウンド編集部)

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