「ハチ公」像があるのは渋谷だけじゃなかった。3月8日はハチ公が亡くなった日、都内の大学にも…

東京・渋谷のハチ公ぞう

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3月8日は「忠犬ハチ公」が息を引き取った日です。

渋谷駅前にある忠犬ハチ公像は、待ち合わせスポットとして広く知られていますよね。観光客が記念撮影している姿もよく見かけます。

ただ、ハチ公像があるのは渋谷駅前だけではありません。実は、都内の別の場所にも建てられています。

帰りを待ち続けたハチ公

渋谷区立図書館のウェブサイトによると、ハチ公は1923年に秋田県で生まれた秋田犬。生まれた翌年に、東京帝国大学(現在の東京大学)農学部教授だった上野英三郎さんに養われました。

上野さんはハチ公と食事を共にするほど愛し、ハチ公も自宅から渋谷駅までの道のりを上野さんと一緒に歩き、帰る頃に駅前で出迎えるのが恒例だったそうです。

上野さんは1925年に急逝しました。しかし、ハチ公は主人が亡くなった後も、預け先から抜け出して渋谷駅で帰りを待ち続けたといいます。

そのことが新聞に取り上げられ、全国で話題になったことから、1934年に最初の銅像も作られました。ハチ公は翌35年に13歳で死にました。

ハチ公の像がある渋谷以外の場所とは?

東京大学のウェブサイトによると、上野さんが働いていた同大農学部のキャンパス内にもハチ公と上野さんの像があります。

像が立ったのは、ハチ公没後80年にあたる2015年3月8日。ハチ公が喜びながら上野さんに飛びつく様子が再現されています。

同大は3月8日、公式X(@UTokyo_News)を更新。

「89年前の今日。1935年3月8日、『忠犬』で知られる秋田犬ハチ公が渋谷の片隅で息を引き取りました。既に亡き飼い主は東京帝大農学部教授の上野英三郎。渋谷駅前にあるハチ公の銅像はよく知られていますが、東大農学部キャンパスにも『ハチ公と上野英三郎博士像』のふれ合う姿があります」と投稿しました。

キャンパス内の見学については、同大のウェブサイト「本郷キャンパスの見学について」で確認できます。

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