午前の日経平均は反発、半導体株に買い戻し

Hiroko Hamada

[東京 8日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比336円53銭高の3万9935円24銭と、反発した。前日の米ハイテク株高を好感する形で半導体株などに買い戻しが入り、指数を押し上げた。日本の金利高を受けて金融セクターもしっかりだった。日経平均の上げ幅は一時350円を超えた。

日経平均は前営業日比210円高としっかりでスタート。寄り付き後はやや不安定な値動きとなり、小幅安に転じる場面もあったが、すぐにプラス転換して上げ幅を拡大。指数寄与度の大きい半導体株などが堅調で、一時3万9951円59銭まで上昇した。一方、日銀の政策修正観測が高まる中、為替は緩やかな円高が進んでおり、輸出関連株などの重しとなる場面もあった。

市場では「前日の米ハイテク株高やメジャーSQを通過した安心感が支えとなり、半導体関連株に買い戻しが入っている」(SMBC信託銀行の投資調査部長・山口真弘氏)との指摘が聞かれた。山口氏は目先の日経平均について「4万円を挟んで高値圏で推移するのではないか」と予想。半導体関連銘柄が一段高となるか、物色の裾野が広がれば上値トライの余地もあるとみている。

TOPIXは0.59%高の2734.62ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆7228億3100万円だった。東証33業種では、銀行、建設、保険など25業種が値上がり。陸運、空運、海運など8業種は値下がりした。

個別では、東京エレクトロン、アドバンテストがそれぞれ3%高としっかり。信越化学工業は2%超高。指数寄与度の大きいソフトバンクグループは2%超高、ファーストリテイリングは小幅高だった。

メガバンク株が堅調で、みずほフィナンシャルグループが4%超高、三井住友フィナンシャルグループが2%超高だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1141銘柄(68%)に対し、値下がりが469銘柄(28%)、変わらずが44銘柄(2%)だった。

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