印ベンガルールで深刻な水不足、企業活動に支障

Chandini Monnappa

[ベンガルール 7日 ロイター] - インド有数のビジネス都市で「インド版シリコンバレー」とも称されるベンガルールでは水不足が深刻化し、スタートアップから国際的な大企業まで、さまざまなセクターで活動に支障を来している。

人口1400万人のベンガルールを含めた南部一帯は降水量が平年よりも少なく、地下水や河川を十分に潤すことができなかった。既に住民は水道使用を制限されている上に、毎日必要な分を使うための料金はほぼ2倍に跳ね上がった。

デルの現地幹部の一人は「私のチームは水タンクを探すためにミーティングを中止している」と語り、生産性の低下を嘆く。

全インド飲食店協会ベンガルール支部の責任者は「まだ夏が始まろうかという時期なのに、これからどうなるのか見当がつかない」と途方に暮れている。

一部の飲食店は使い捨ての皿を使用し、皿洗いの水を節約することを考えており、トイレに節水の注意書きを貼ったり、従業員に節水方法を教えたりする飲食店も出てきた。

マイクロソフトのある現地従業員は、回ってきた社内メモに同社にはオイフィスでエアレーターを使用して水量を制限したり、トイレの水のリサイクルなどを行ったりしていると説明されていると明かした。

アクセンチュアの現地幹部は、水が枯渇している地域に住んでいる一部従業員は、むしろまだ水が使えるオフィスで働く方が良いと思っていると述べた。

ベンガルールにある工場にも水不足は影を落としている。南インド縫製業協会の事務局長は「製造業者に生産を止める余裕などなく、彼らは操業継続のため全力を注いでいるが、作業にはブレーキがかかってきた」と話した。

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