【金鯱賞/データ攻略】人気一角に「馬券内率100%」条件合致 “左回り無敗”でイクイノックス後の最強馬へ

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今週は中京競馬場で金鯱賞(芝2000m)が行われる。大阪杯に向けた重要なステップレース。今年も強豪が春のGIシリーズへの始動戦を迎える。

ここでは、2017年以降の本レースからデータを抽出。ドゥレッツァノッキングポイントにフォーカスした「100 or 0%」データを取り上げる。

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■ドゥレッツァに“100%データ”該当

菊花賞2023を制し、牡馬クラシック最後の一冠を手にしたドゥレッツァ。世代上位馬を一蹴したポテンシャルには目を見張るものがある。今回は3000→2000mへの距離短縮ゆえ次走への叩き台との見方も強いが、以下のデータを見てしまうと人気でも逆らえない印象だ。

・直近1年以内に国内GIを勝った馬【1.3.1.0】

5頭すべて馬券内の“100%データ”に該当。その実績から人気馬がほとんどではあるものの、5番人気2着リスグラシューや5番人気3着アカイイトなど、配当妙味を押し上げる馬による好走があったことは心強い。

タスティエーラ、ソールオリエンス、ハーツコンチェルトなど経験豊富な古豪相手に苦戦が続く現4歳世代。その“最後の砦”と言うべきドゥレッツァにかかる期待は大きいだろう。芝2000mは4角3番手から上がり3F32秒7の脚を使って制した条件。大幅なマイナスにはならないだろうし、3戦3勝の左回りで大崩れは考えにくい。イクイノックス引退後の主役の座へ待ったなしだ。

■ノッキングポイントに立ちはだかる【0.0.0.17】

ドゥレッツァとは対照的に“0%データ”に該当してしまったのがノッキングポイントだ。左回りで3勝を挙げているサウスポー。新潟記念を制した芝2000m替わりもプラスとなる1頭だが、今回は前走パフォーマンスに関する不安要素が浮上してしまう。

・前走国内レースで10着以下だった馬【0.0.0.17】

馬券内ゼロの“0%データ”に抵触。前年の金鯱賞勝ち馬ヤマカツエースや菊花賞馬キセキ、大阪杯を制したポタジェも好走は叶っておらず、過去データにおける金鯱賞×前走10着以下は“相性最悪”と言える組み合わせだ。

この馬が新潟記念で負かしたユーキャンスマイル、インプレスはいずれも次走2桁着順。お世辞にもハイレベルレースとは言えない相手かつ、当時3歳馬のノッキングポイントには斤量54キロの恩恵があったことは見逃せない。メンバーレベルが一気に上がり、斤量57キロで臨むここでの巻き返しは容易ではなさそうだ。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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