【元シェフが教える】フードロス対策&節約にもなる、食材を最後まで使いきる3つの工夫

環境への影響が注目されがちな「フードロス」への対策ですが、食材をムダにしないアクションはもちろん食費の節約にもつながります。

では、普段から実践している人はどんなことに着目しているのでしょうか?調理師免許をもつ、元シェフのおおつかはじめさんに3つのコツを教えてもらいました。

1.残り食材を利用するレシピを1つ以上もっておく

フードロスしやすい原因として、冷蔵庫の残り食材を腐らせてしまうことが多いようです。それを解決するためには、「残り食材を使ったなんでもレシピ」を1つ以上用意しておくこと。

難しいレシピは必要ありません。定番で作る料理は「お鍋」「味噌汁」「トマトスープ」です。特に味噌汁は、保存期間の長い味噌を常備しておけばOK。野菜はもちろん、肉、魚、練り物などなんでも合います。スープに溶け込んだ栄養素もそのまま取り込めるので、健康的なレシピですよ。

2.ざっくりでも献立を「考えてから」買い物する

「そんな暇はない!」という人も多いかもしれませんが、無計画に買い物をして失敗する例はよく耳にします。すべての食材を計画的に買うのが難しければ、メイン食材のみを決めて買い物をすることをおすすめします。

例えば、月曜日から金曜日までのメインが決まっていれば「お肉は3日分、お魚は2日分だけ」と買い物のリストが整理しやすくなります。さらに、野菜は5種類、サブ食材5品などと決め、他の定番品をメモしておけばOK。

計画的に買い物をすると、頭の中でもリスト化されやすくなり、余計な食材を買うことが避けられます。

3.手前収納する

「てまえどり」という言葉をよく見かけるようになりました。これは消費期限が近い商品や製造年月日が古いものを手前に置き、そこから消費しましょうという動きです。

これを自宅の冷蔵庫でも実践してみましょう。冷蔵庫の中で、早めに使いたい食材を手前に置く、それだけ!

さらに、冷蔵庫の中で中途半端になっている食材や期限が近いものをまとめておくエリアを決めておくことも効果的です。実際に、我が家では冷蔵庫の上から3段目は「使う食材置き場」となっています。

こうすると、家族にもわかりやすく伝わるので、率先して使ってくれるようになりました。

まずは食材を使いきる!それだけで「フードロス」に繋がります

フードロスには飲食店や企業からでるものはありますが、家庭のロスを減らすことで随分と減らすことができるそうです。

フードロスをすれば、おのずと「節約」にもつながりますよ!まずはできるところから始めてみませんか。

◼︎執筆/おおつかはじめさん…2018年にアウトドアに魅了され、年間5回以上家族でキャンプに行くアクティブママ。10年のレストラン勤務経験のある調理師でもあり、その経験を生かしたアウトドア飯も発信。Instagramは「@hazime1106」。
編集/サンキュ!編集部

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